秩父鉄道1000系
引退を前に様々なカラーリングに塗られ、にぎやかな姿となった。
(写真:秩父本線 三峰口駅/撮影:裏辺金好)
●基本データ
デビュー年:1957(昭和32)年/秩父鉄道デビュー年:1986(昭和61)年●21世紀でも活躍した国鉄・JR101系電車
800形(元・小田急1800系)置き換えのために、国鉄とJR東日本から1986年と1989年に3両編成×12本を導入したもので、秩父鉄道の主力車両。現在、日本で活躍する最後の101系として、非常に貴重な存在である。2007(平成19)年の鉄道博物館(さいたま市)オープンにあわせて、4編成をそれぞれオレンジバーミリオン、スカイブルー、カナリアイエロー、ウグイス(前面に黄帯を入れた関西本線版)にリバイバル塗装を施して運用しており、注目を集めている。
さらに秩父鉄道創立110周年を記念し、2009(平成21)年6月上旬からは、かつて在籍した100形をイメージした小豆色+茶帯の塗装を、そして11月からは黄色+茶帯の旧塗装を1編成ずつに施して運用を開始し、いよいよ秩父鉄道自身のリバイバルカラーも登場した。
このように動きが活発な1000系であったが、後継車両として東急8500系を改造した7000系、東急8090系を改造した7500系と7800系が登場しており、廃車が進行。2014(平成26)年3月23日の1003F(オレンジバーミリオン塗装)のラストランを以って、ついに全車が引退した。これにより長らく活躍を続けていた国鉄101系の歴史に終止符が打たれている。
●カラーバリエーション
秩父鉄道の標準色。
(写真:秩父本線 羽生駅/撮影:裏辺金好)
最初にリバイバル塗装が施されたオレンジバーミリオン。
(写真:秩父本線 寄居駅/撮影:裏辺金好)
こちらはカナリアイエロー色。
(写真:秩父本線 羽生駅/撮影:裏辺金好)
こちらはスカイブルー色。
(写真:秩父本線 大野原〜秩父/撮影:裏辺金好)
こちらはウグイス(関西線)色。
(写真:秩父本線 ひろせ野鳥の森駅/撮影:リン)
1000系には初めてとなる、秩父鉄道旧標準色。
(写真:秩父本線 三峰口駅/撮影:裏辺金好)
1000系導入当時の秩父鉄道旧標準色。
(写真:秩父本線 白久駅/撮影:裏辺金好)
●車内の様子
国鉄時代の雰囲気を色濃く残した車内。
(撮影:裏辺金好)