富士急行1000系
導入時の塗装。編成ごとに様々な塗装に変更されたり、廃車が進んだため現在では見られない。
(写真:大月駅/撮影:裏辺金好)
●基本データ
デビュー年:1963(昭和38)年/富士急行デビュー年:1994(平成6)年運用区間:富士急行線
●在来車を一気に置き換え、サービス向上に貢献した主力車両
京王電鉄の名車である5000系通勤形電車を授受したもので、在来車輌の置き換えを目的としたものである。1000系のうち1000形は京王時代と同じくロングシートのままだが、1200形はロングシートからセミクロスシートに改造され、一部は1998(平成10)年7月から、2000系フジサン特急が運転開始される2002(平成14)年2月まで特急「ふじやま」にも使用された。入線からしばらくは同一の塗装であったが、2006(平成18)年以降、様々な塗装が実施されている。
1001編成:2009(平成21)年6月から、昭和20年代に採用された茶色とクリーム色の2色塗装 →2012(平成24)年10月から京王5000系リバイバルカラー。
1201編成:2009(平成21)年10月から、提携先のマッターホルンゴッタルド鉄道風の塗装(2代目)
1202編成:2009(平成21)年4月から、昭和30年代以降の旧標準色・青色と水色を基調に白帯の入った3色塗装
1205編成:2006(平成18)年9月から、提携先のマッターホルンゴッタルド鉄道風の塗装(初代) →2009(平成21)年8月より水戸岡鋭治デザインの「富士登山電車」
1207編成:2012(平成24)年11月から、ヱヴァンゲリヲン新劇場版:Q公開記念電車
2018(平成30)年には1206編成がグループ会社の岳南電車に譲渡され、同社の9000形として11月から運転を開始している。
●カラーバリエーション
長らく塗装面では変化の無かった1000系だが、2006年に提携先のマッターホルンゴッタルド鉄道風の塗装が1205編成に実施。その後、別ページで紹介している「富士登山電車」へ改造され、一時的に塗装は消滅。後に別編成で復活した細部が異なっている。
(写真:河口湖駅/撮影:裏辺金好)
2代目マッターホルン編成(1201編成)。上部に白帯が追加されているのが先代との最大の変更点。
(写真:富士山駅/撮影:裏辺金好)
2009年4月18日から富士急行開業80周年を記念し、昭和30年代以降の在籍車両に塗られていた旧標準色が1202編成で再現。
(写真:大月駅/撮影:裏辺金好)
引き続いて登場したリバイバル塗装。こちらは昭和20年代の車両を再現したもので、1001編成に施された。2012年10月に京王5000系リバイバルカラーに塗装変更され、消滅。
(写真:富士山駅/撮影:裏辺金好)
2012年10月28日からは、2013年の京王5000系誕生50周年を記念して、1001編成に京王5000系カラーをリバイバル。
(写真:寿〜三つ峠/撮影:与太郎)
2012年11月17日からは、1207編成がヱヴァンゲリヲン新劇場版:Q公開記念電車となった。こちらは大月方先頭車。
(写真:上大月〜大月/撮影:裏辺金好)
ヱヴァンゲリヲン新劇場版:Q公開記念電車の富士山方先頭車と、京王5000系リバイバルカラー。
(写真:大月駅/撮影:裏辺金好)
ヱヴァンゲリヲン新劇場版:Q公開記念電車側面。
(写真:大月駅/撮影:裏辺金好)
●車内の様子
1207編成は特急「ふじやま」号専用仕様車(座席カバー・テレビ付き)の1つ。
写真はヱヴァンゲリヲン新劇場版:Q公開記念電車となった時の姿で、アニメの様々なシーンなどが掲出されている。
(撮影:裏辺金好)
ヱヴァンゲリヲン新劇場版:Q公開記念電車は、ドアに様々なキャラクターがラッピングされている。
(撮影:裏辺金好)