京王電鉄5000系
旅客運用から撤退後も事業用として3両が残っていたが、2004(平成16)年に廃車された。
(写真:若葉台車両基地/撮影:裏辺金好)
●基本データ
デビュー年:1963(昭和48)年運行区間:富士急行、銚子電鉄、わたらせ渓谷鉄道、岳南電車、一畑電車、高松琴平電鉄、伊予鉄道
元・運行区間:京王電鉄京王線など
※わたらせ渓谷鉄道保有車両は、中間車両をトロッコ風に改造したイベント車両
●京王帝都電鉄を代表した車両
1963年、京王線の架線電圧を600Vから1500Vに昇圧する際に登場し、それまでの京王線のイメージを一新した画期的な車両。1969年度に製造されたグループは、関東では初の冷房搭載の営業用通勤電車でもある。また、この車両の登場で京王帝都電鉄(当時)は、路面電車のような車両が全て鉄道タイプの車両へ代わっていく。1996年12月に営業運転を引退したが、名車と言われファンも多く、実際使い勝手がよいため、各地の地方私鉄でまだ活躍中。また、先頭車1両は京王電鉄で保存され、京王れーるランドで一般公開されている。なお、2004(平成16)年8月までは、3両編成に中に特殊な車両を組み込んだ4両編成が活躍していたが、11月の一般公開を最後に廃車となっている。
●5000系バリエーション一覧
京王れーるランドで一般公開されている5723号。元々は東京都八王子市にある京王電鉄平山研修センター・京王資料館で保存されていた。
(写真:京王れーるランド/撮影:裏辺金好)
わたらせ渓谷鉄道でトロッコに改造された車両。
(写真:わたらせ渓谷鉄道 足尾駅/撮影:裏辺金好)
富士急行では1000系として活躍。富士山をイメージした塗装。
(写真:富士急行 大月駅/撮影:裏辺金好)
富士急行1000系の中には、スイスのマッターホルン鉄道と姉妹鉄道15周年になったことを記念した、マッターホルン色も存在している。
(写真:富士急行 富士山駅/撮影:裏辺金好)
富士急行1000系を大幅にリニューアルした「富士登山電車」。
(写真:富士急行 富士山〜下吉田/撮影:裏辺金好)
2009年4月18日から富士急行開業80周年を記念し、昭和30年代以降の在籍車両に塗られていた旧標準色が1202編成で再現。
(写真:大月駅/撮影:裏辺金好)
引き続いて登場した富士急行リバイバル塗装。こちらは昭和20年代の車両を再現したもので、1001編成に施された。
2012年10月に京王5000系リバイバルカラーに塗装変更され、消滅。
(写真:富士山駅/撮影:裏辺金好)
2012年11月17日からは、富士急行の1207編成がヱヴァンゲリヲン新劇場版:Q公開記念電車となった。こちらは大月方先頭車。
(写真:上大月〜大月/撮影:裏辺金好)
伊予鉄道から銚子電鉄へ再譲渡された車両。モハ713 + クハ763の2両1編成が、3000系(デハ3001-クハ3501)となり、トロッコ車両ユ101(澪つくし号)の復刻塗装が施されている。
(写真:仲ノ町駅/撮影:与太郎)
富士急行1200形が再譲渡された岳南電車の9000形。
(写真:岳南線 吉原駅/撮影:裏辺金好)
島根県の私鉄である一畑電車2100系。三扉から二扉へ改造された車両も存在している。
(写真:北松江線 大津町駅/撮影:デューク)
一畑電車の特別仕様車である、5000系「出雲大社」号。前面貫通扉と、中間扉1つがふさがれている。
(写真:一畑電車 出雲大社前駅/撮影:裏辺金好)
京王時代の塗装に復元された一畑電車2100系。
(写真:北松江線 高ノ宮〜松江フォーゲルパーク/撮影:リン)
一畑電鉄時代の旧標準色に復刻された2100系。
(写真:北松江線 雲州平田駅/撮影:リン)
イベント対応車両に改装された一畑電車2100系。
(写真:北松江線 高ノ宮〜松江フォーゲルパーク/撮影:リン)
一畑電車の「ご縁電車しまねっこ号」ラッピング車。
(写真:北松江線 電鉄出雲市〜出雲科学館パークタウン前/撮影:リン)
デハニ50形をイメージした塗装になった一畑電車2100系。
(写真:北松江線 雲州平田駅/撮影:鐵)
伊予鉄道700系。京王5000系が最初に譲渡された私鉄であり、主力として活躍している。
(写真:伊予鉄道 大手町駅/撮影:裏辺金好)
伊予鉄道700系新塗装。
(写真:伊予鉄道 古町駅/撮影:裏辺金好)
高松琴平電鉄1100系。斬新なカラーリングで登場したが、旧「コトデンそごう」PR塗装であったこともあり、同店が天満屋に代わった現在は下写真のな塗装へ変更。
(写真:高松琴平電鉄 高松築港駅/撮影:裏辺金好)
塗装変更された現在の高松琴平電鉄1100系。
(写真:琴平線 仏生山駅/撮影:裏辺金好)