伊予鉄道300形
予備車として長らく残っていた。写真は2006年の撮影。
(写真:古町車庫/撮影:裏辺金好)
●基本データ
デビュー年:1950(昭和25)年元運行区間:郡中線、横河原線、高浜線
●長らく現存するも、ついに解体される
1950(昭和25)年の郡中線電化にあわせ登場。先頭車だけの4両が製造され、当初は14m・2扉の小型車で、中間にクハ400形を挟んだ3両編成だったが、1961(昭和36)年に車体を延長する工事を行い、18m・3扉の車両へと改造された。また、この際にクハ400形をはずして2両編成となった。
1971(昭和46)年になるとサハ500形を組み込んで再び3両編成に。1985(昭和60)年に新性能化改造が実施された。そして301編成は1989(平成元)年に廃車されるが、303編成は予備車としてその後も長らく活躍。解体されたのは、なんと2008(平成20)年のことだった。
ちなみに間に挟まれたサハ500形は車籍上、1914(大正3)年に製造された鉄道省の木造院電をルーツとする。
●バリエーション
現役時代の姿。
(写真:松山市駅/撮影:幻海さん 禁転載)