伊予鉄道600系
色あせながらも倉庫として長らく残っていた。写真は2006年の撮影。
(写真:古町車庫/撮影:裏辺金好)
●基本データ
デビュー年:1958(昭和23)年元運行区間:郡中線、横河原線、高浜線
●特徴的な前面窓
3両編成のうち、モハ601+モハ602は1958(昭和23)年にナニワ工機が製造した伊予鉄道オリジナル車両。四国初で、全国でもまだ珍しい新性能車両として注目を集め、また先頭車前面中央窓が大きく、両側に開閉可能な細い窓を取り付けたデザインは、伊予鉄道の路面電車でも採用されることになる。1979年、モハ603を加えて3両編成に。モハ603は長野電鉄1102を購入したもので、伊予鉄道入線にあたって600形と同様の運転台が取り付けられた。
1995年に全車引退し、603が解体された以外は、長らく古町車庫で倉庫として利用されていたが、2008(平成20)年に廃車、解体されてしまった。このうちモハ601は、平成20年度中四国ブロック緊急消防援助隊合同訓練に使用された。
●バリエーション
現役時代の姿。
(写真:松山市駅/撮影:幻海さん 禁転載)