伊豆急行8000系


伊豆急行らしい、さわやかな雰囲気になった8000系。100系をイメージした塗装である。譲渡元の東急8000系や8500系でも「伊豆のなつ」号として塗られていたこともある。
(写真:伊東線 宇佐美駅/撮影:裏辺金好)

●基本データ

デビュー年:2005(平成17)年
運行区間:伊豆急行線、伊東線

●伊豆急の主力車両

 老朽化している200系(もとJR113系、115系)に代わる車両として、伊豆急行の親会社である東急電鉄8000系(1両のみ8500系)を導入したもの。導入当初は2両編成、4両編成が存在したが、現在は全編成が3両編成×15本=45両に組成し直されている。

 系列名は東急時代と同様だが、車両番号等は新たに振り直されている。また、一部の先頭車(制御車)は中間電動車を先頭車改造しており、形状は既存の先頭車を踏襲しているものの、上部の通過標識灯が省略されているほか、運転台側面の側面のコルゲート板が無いのが特徴である。

 車内は観光車両としても対応するべく、海側の座席をクロスシートとした(車端部を除く)。このクロスシートは西武鉄道10000系(ニューレッドアロー)のリニューアルによって不要となったものを転用したもので、回転機構及びリクライニング機構は停止されている。また、洋式トイレが新たに設置されており、位置はTA編成が中間車、TB編成が伊豆急下田寄りの先頭車となっている。

 2022(令和4)年からはJR東日本から譲渡された209系を改装した3000系の導入が始まっており、廃車が始まっている。

●ギャラリー


制御電動車であるクモハ8150形は運転台を増設したもの。
(写真:伊豆急行線 伊豆高原駅/撮影:裏辺金好)

紺色をベースに花と細帯をあしらった「トランバガテル」ラッピング電車。2種類あり、こちらは細帯が赤の編成。
(写真:伊豆急行線 伊豆高原駅/撮影:裏辺金好)

同じく「トランバガテル」ラッピング電車で、こちらは細帯が紫と水色の編成。
(写真:伊東線 熱海駅/撮影:ロクマルサン)

「トランバガテル」のラッピング広告終了後、東急で登場した当時の無塗装に変更された。
(写真:伊豆急行線 伊豆高原駅/撮影:裏辺金好)

2012年7月14日のイベントでは、TA-2編成へ東急時代の赤帯が前面に施されている。
(写真:伊豆急行線 伊豆高原駅/撮影:裏辺金好)

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