鹿島臨海鉄道8000形


独自のデザインを採用した意欲的な車両ながら、出番が極端に少なかった。
(写真:大洗鹿島線 神栖車両区/撮影:JS3VXWの鉄道管理局 ※禁転載)

●基本データ

デビュー年:1992(平成4)年
元・運行区間:大洗鹿島線

●茨城県保有のゴージャスな車両だが・・・

 片運転台構造の2両編成の車両で、1編成が茨城県が所有する形で在籍。東海村への原子力発電所建設の見返りとして茨城県へ交付された電源移出県等交付金を財源として製造されたものである。

 車内はリクライニング機構を備えたクロスシートにカーペット敷きのハイグレード車で、当初は快速「マリンライナーはまなす」として運用されたが、1998(平成10)年に同列車が廃止されてからは時折動く程度。しかも2010(平成22)年からは神栖駅構内に留置され、全く動かなくなった。

 結果的に2015(平成27)年10月に廃車となって個人へ売却され、茨城県筑西市のザ・ヒロサワシティで保存されている。  

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