京阪電鉄８００系
２０１７（平成２９）年からは、本線系統と共通の新塗装に変更されている。
（写真：京津線 びわ湖浜大津～上栄町間／撮影：リン）
●基本データ
デビュー年：１９９７（平成９）年運行区間：京津線、京都市営地下鉄東西線
●地下鉄？路面電車？京津線のハイテク車両
日本で唯一の地下鉄区間と併用軌道（路面電車）区間を直通する車両で、川崎重工業製。直通運転する京都市営地下鉄東西線は、建設費抑制のためトンネル断面が縮小されたミニ地下鉄であり、さらに全駅にフルスクリーンタイプのホームドアが設置され、ATOによるワンマン運転に対応しているのに対し、京津線は急勾配区間や急カーブが存在する上、びわ湖浜大津駅付近では併用軌道区間を走るという、まったく異なる路線環境を走行するため、８００系は双方の環境に対応した機器類を搭載している。
なお、東西線と京津線との架線高さの違いは京阪初のシングルアームパンタグラフを搭載することで克服。さらに併用軌道区間での自動車衝突を想定し、メンテナンスを考慮した全鋼製車体となっているほか、車両の脇には車幅灯が設置されている。
小型の車体ながら様々な特殊装置を搭載した車両であるが、製造数は４両編成×８本＝３２両と少数。現在は京津線と東西線区間のみ営業運転を行っており、びわ湖浜大津駅付近の併用軌道区間を４両編成の大型車両が走る姿は迫力がある。
●旧塗装
旧塗装は琵琶湖をイメージしたパステルブルーと灰白をベースに、黄色の帯を巻いた８００系オリジナルのデザインだった。
（写真：京津線 びわ湖浜大津～上栄町間／撮影：裏辺金好）
