くりはら田園鉄道ＫＤ１０形
くりはら田園鉄道公園内の「くりでんミュージアムゾーン」（旧若柳駅機関庫）で保存されている、KD12。
（撮影：裏辺金好）
●基本データ・運行区間
デビュー年：１９８４（昭和５９）年くりでんデビュー年：１９９５（平成７）年
元運行区間：くりはら田園鉄道線
●名古屋鉄道から譲渡されたレールバス
１９８４（昭和５９）年から翌年にかけて、名古屋鉄道が八百津線の電化設備撤去に伴い６両投入したキハ１０形のうち、キハ１５、キハ１６の２両をくりはら田園鉄道開業にあたって譲渡を受けたもの。名鉄キハ１０形は単軸（１軸）台車を採用し、バスをベースにした車体とエンジンを使って製造コストを抑えていたが、乗り心地の面と輸送力強化に伴い、キハ３０形が投入されたことにより、余剰となったものである。
そこに、くりはら田園鉄道は新製投入したＫＤ９５形の輸送力を補うため、ＫＤ１０形（ＫＤ１１、ＫＤ１２）として、主にロングシートを活かして通学目的の多客時間帯と臨時快速の"快速さわべ"に充当されたが、乗客から不評を買ってしまい、結局は予備車扱いとなった。
導入当初の名鉄気動車カラーを纏い、灰色基調のロングシートのまま活躍。２００７（平成１９）年３月３１日、くりはら田園鉄道が廃止された後も、旧若柳駅を活用した「くりはら田園鉄道公園」で２両とも保存。うち、KD11（旧キハ15）は動態保存されている。
●車内の様子など
車内の様子
（撮影：裏辺金好）
現在は運転シミュレーターとしても利用できる。
（撮影：裏辺金好）
こちらは「くりでんアトラクションゾーン」で動態保存されているＫＤ１１。
（撮影：裏辺金好）
