栗原電鉄/くりはら田園鉄道



●解説

 1918(大正7)年に設立され、1921(大正10)年に石越〜沢辺8.85kmを開業させた栗原軌道を起源とする鉄道会社で、当初は762mmの非電化路線だった。翌年に沢辺〜岩ヶ崎間 (7.73km) 開業。さらに、1941(昭和16)年に栗原鉄道へ社名変更した。

 1942(昭和17)年に岩ヶ崎〜細倉鉱山間 (9.1km)が開業し、ほぼ運行末期までの路線となったほか、1950(昭和25)年に直流750Vで全線電化。さらに、1955(昭和30)年に軌間を762mmから1067mmに変更している。

 1964(昭和39)年には会社合併に伴い、宮城中央交通の鉄道路線となるが、1969(昭和44)年に栗原電鉄へ再度改称。好調な貨物輸送に支えられていたが、次第に減少に転じ、1987(昭和62)年に貨物輸送が廃止された。

 その後は石越〜細倉マインパーク間25.7kmを旅客運営していたが、乗客減に伴い1995(平成7)年に沿線自治体による第三セクター鉄道「くりはら田園鉄道」へ運営を移行。この際に経費節減のために気動車による運行に転換し、電化設備を廃止した。それでも運営の厳しさはいかんともしがたく、2007(平成19)年3月31日付で廃止となり、バス転換された。

 2010(平成22)年には、栗原市が若柳駅構内を「くりはら田園鉄道公園」として整備。2017(平成29)4月1日にリニューアルされ、「くりでんミュージアム」も併設。なお、旧若柳駅構内は道路整備によって分断されたものの、石越方へ約900mの運転体験等が行われており、廃止当時の車両たちが今も現役さながらに動いている。

●車両一覧


▲DB10形
▲KD10形
▲KD95形
▲C15形 ▲M15形 ▲C17形/M17形
▲M181 ▲M182、M183 ▲ED20形
   
▲ED35形    

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