栗原電鉄C17形/M17形
パンタグラフが設置されているM171
(写真:若柳駅/撮影:JS3VXWの鉄道管理局様 禁転載)
●基本データ・運行区間
デビュー年:1935(昭和10)年(モハ50系として)栗原電鉄デビュー年:1976(昭和51)年
元運行区間:栗原電鉄線
●戦前生まれ、国鉄、西武を経て栗原電鉄へ
西武鉄道経由で栗原電鉄へ移籍した車両であるが、元をたどれば1934〜1935年に木造車モハ10形を鋼体化した、日本国有鉄道(国鉄)の旧形電車モハ50系モハ50形である。なお、1953年の形式称号規定改正でモハ11形、1959年の形式称号規定改正でクモハ11形となった。のちに栗原電鉄所属となる車両については、
・モハ50039→モハ11435→西武鉄道モハ381(1961年)→クモハ375(1964年) → 栗原電鉄C171(1976年)
・モハ50095→モハ11477→西武鉄道モハ382(1962年)→クモハ376(1964年) → 栗原電鉄M171(1976年)
と、西武鉄道371系を経て入線。なおクモハ375は栗原電鉄入線にあたって電装解除を行っている。また、栗原電鉄での形式番号は車体長が17m級であることから付けられたものである。
さて、せっかく栗原電鉄へやってきたものの、次第に乗客が減少していったことから、朝夕ラッシュ時にしか動かなくなり、C15型と同じように昼寝すること多くなった。しかも実は400kWという、栗原電鉄には大出力な主電動機及び制御方式を持つため、かなりの電力を消費する扱いに困る車両でもあった。
こうして1987(昭和62)年5月12日付けで廃車となったが、部品取り用の車両となったため、部品が撤去された哀れな姿になったまま、若柳駅構内で長い間留置され、最終的には1995(平成7)年末頃に解体されたようである。
●C171
こちらはC171
(写真:若柳駅/撮影:JS3VXWの鉄道管理局様 禁転載)