京都市交通局10系
1・2次車のデザインは、前面が額縁のような枠になっているのが特徴。
(写真:近鉄京都線 伏見駅/撮影:裏辺金好)
●基本データ
デビュー年:1981(昭和56)年運行区間:烏丸線、近鉄京都線、近鉄奈良線(大和西大寺〜近鉄奈良のみ)
●烏丸線の主力車両
京都市交通局が烏丸線(北大路〜京都間)の開業時に投入した通勤形電車で、車体はアルミニウム製。当初導入された1次車・2次車は4両編成×9本=36両が近畿車輛で製造され、前面角部に縁取りがあり、側面窓が固定窓となっているのが特徴。1988(昭和63)年6月11日に京都〜竹田間が延伸されることに伴い、6両編成化されることになり、1・2次車増結車両(中間車)として2両×9本=18両と、3次車として6両編成×5本=30両が登場。3次車以降はデザインが変更され、前面角部の縁取りを廃すなど丸みを持たせた形状に変更されたほか、前面の貫通扉に窓を設けている。
1990(平成2)年10月24日の北大路〜北山間延伸に伴い、4次車として6両編成×1本が登場。1993(平成5)年に5次車として6両編成×2本=12両が登場。さらに、1997(平成9)年6月3日の北山〜国際会館間延伸に伴い、6両編成×3本=18両が登場し、合計で6両編成×20本=120両が誕生している。
車内はオールロングシートで、座席モケットは緑色。また、制御機器はサイリスタチョッパ制御を採用していたが、2014(平成26)年度から3次車以降の車両に対し制御機器の更新工事が行われ、順次SiCハイブリッドモジュール適用IGBT素子VVVFインバータ制御に交換されている。
さらに、2017(平成29)年度から3次車以降については、行先表示器のフルカラーLED化や、車内へカラー液晶式車内案内表示器の設置を実施、一方、1・2次車については後継車両の20系の登場により、2021(令和3)年から廃車が進められている。
●バリエーション
竹田延伸時に投入された3次車以降は、丸みを帯びたデザインに。また、前面貫通扉に窓が取り付けられた。
(写真:近鉄京都線 伏見駅/撮影:裏辺金好)
行先表示器がフルカラーLED化された編成。
(写真:烏丸線 京都駅/撮影:リン)
デジタル技術で二条城二の丸御殿の障壁画をラッピングした地下鉄開業20周年記念ペイント列車。
(写真:近鉄京都線 大和西大寺駅/撮影:裏辺金好)
平城遷都1300年祭ラッピング車両。
(写真:近鉄京都線 大和西大寺〜新大宮/撮影:裏辺金好)