大井川鐵道E10形


大井川本線で活躍する電気機関車E10形の1号機。蒸気機関車の補機などとして使用。
(写真:新金谷駅/撮影:リン)

●基本データ

登場年:1949(昭和24)年
運行区間:大井川本線

●大井川鐵道唯一の自社発注車両

 大井川本線の電化に際し登場した電気機関車で、1号機(E10 1)と2号機(E10 2)が三菱重工、3号機(E10 3)が日立製作所で製造された。電気機関車でありながら電車のような警笛を鳴らすのが特徴。

 登場当初はまだ電車がなかったため、貨物列車の他にも貨物と旅客を一緒に走らせた混合列車の牽引機としても活躍していた。その後、蒸気機関車の保存運転が始まると、SL急行の補機や客車の入換に従事している。

 1号機と2号機は現役だが、3号機は1970(昭和45)年に岳南鉄道(現、岳南電車)へ譲渡されたが、1986(昭和61)年3月4日に大井川鉄道(現、大井川鐵道)へ再入線。その後、ED500形に置き換えられるはずだったが、同機が三岐鉄道へ貸し出されたため、それが返却されるまで延期された。そして、そして、2003(平成15)年3月18日に返却され、ついに休車扱いとなる。

 千頭駅にて9600形49616号の隣に留置されていたが、2016(平成28)年6月に廃車となり、解体された。

●他の車両


窓のひさしが特徴のE10 2。
(写真:福用〜大和田/撮影:ロクマルサン)

数奇な運命をたどったE10 3。
(写真:千頭駅/撮影:ロクマルサン)

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