静岡鉄道モハ65形
清水に路面電車が走っていたことを伝える貴重な車両。
(撮影:裏辺金好)
●基本データ
静岡鉄道デビュー年:1936(昭和11)年元・運行区間:清水市内線
●かつて清水の町を走った路面電車車両
元々は東京都杉並線の前身の西武鉄道新宿線の木造ボギー車38号で、1936(昭和11)年に静岡鉄道に譲渡され80号車の名で活躍していた。その後、1956(昭和31)年に自社工場で鋼体化改造を受け、65形65号車となった。清水市内を走る路面電車として活躍していたが、1975(昭和50)年の清水市内線の廃線と同時に引退した。
その後は、静岡市清水区のフェルケール博物館の屋外展示品として、国鉄清水港線跡に清水港線で活躍していた客車やディーゼル機関車と共に静態保存されていた。しかし、博物館の展示物見直しを理由に解体されるとになったことから、清水鉄道遺産保存会が引き取り、静岡市内で修復作業を続けている。