静岡鉄道B15形


(写真;藤枝市郷土博物館 /撮影:ロクマルサン 禁転載)

●基本データ

デビュー年:1948(昭和23)年
元運行区間:駿遠線

●駿遠線唯一の保存車両

 静岡県の藤枝市と袋井市を御前崎方面経由で結んでいた全長60km以上の日本最長の軽便鉄道、駿遠線で活躍していた立山重工製のB型タンク式蒸気機関車。

 戦後に登場しながらも、設計されたのが戦時中だったので、戦時規格型機関車となっているのが特徴。当時の軽便鉄道は、蒸気機関車から性能の良いガソリンカーへの移行が進んでいたが、戦争によりガソリンが入手しにくかったため、蒸気機関車が戦後も使われていた。

 B15形は登場からわずか4年で運転を終了したとされ、駿遠線自体も1970(昭和45)に廃線となる。その後は静岡鉄道が保管していたが、1988(昭和63)年に現在保存されている藤枝市郷土博物館に寄贈された。

↑ PAGE TOP