東武鉄道/野岩鉄道/会津鉄道6050系


(写真:伊勢崎線 南栗橋駅/撮影:裏辺金好)

●基本データ

デビュー年:1985(昭和60)年
運行区間:伊勢崎線、日光線、鬼怒川線、宇都宮線、野岩鉄道、会津鉄道
元運行区間:宇都宮線

●気軽に旅を楽しめる特別料金不要の2扉クロスシート車

 新藤原〜会津高原尾瀬口間を結ぶ野岩鉄道会津鬼怒川線が開業するのに伴い、野岩鉄道の長大トンネルに対応して不燃・難燃基準を満たすために、当時快速運用に充当されていた6000系の車体更新車として登場した車両が6050系である。

 まずは2両編成×22本=44両が1985(昭和60)年から1986(昭和61)年にかけて誕生し、完全新造車として2両編成×10本=20両が1990(平成2)年までに誕生。新造車のうち2本は野岩鉄道、1本は会津鉄道へ譲渡されており、番号別では以下のとおり区分される。

 6151編成〜・・・6000系の車体更新車
 6173編成〜・・・新車
 61101編成・61102編成…新車で野岩鉄道所属
 61201編成…新車で会津鉄道所属

 制御方式は抵抗制御で、車内は赤系の固定クロスシートで、出入り口付近はロングシートを採用。また、長距離運用に対応してトイレが設置されている。さらに、複数編成を連結して日光・鬼怒川方面に向かうため、乗客への案内のために側面以外に車内にも行先表示幕を搭載している。

 登場から長らく、浅草〜東武日光・会津田島間の快速・区間快速で運用されたが、2017(平成29)年4月1日ダイヤ改正で南栗橋以北に運用を縮小。2022(令和4)年3月12日改正では野岩鉄道の会津高原尾瀬口〜新藤原間での5往復(1往復は鬼怒川温泉まで)へ運用を大幅に縮小し、会津鉄道所属車両は引退。東武所属の車両も定期運用を失っている。

 なお、2012(平成24)年11月には、6177編成と6178編成が634型「スカイツリートレイン」として改造。また、2019(令和元)年11月には東武日光線全線開業90周年を記念して6000系時代のツートンカラーをリバイバル。最初に6162編成に施工された後、翌年1月には完全新造車である6179編成にも施工されている。

▼車内の様子


(撮影:裏辺金好)

(撮影:裏辺金好)

▼リバイバルカラー


(写真:日光線 下今市駅/撮影:デューク)

(写真:鬼怒川線 鬼怒川温泉〜鬼怒川公園/撮影:デューク)

▼野岩鉄道所有車


(写真:鬼怒川線 下今市駅/撮影:裏辺金好)

(撮影:裏辺金好)

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