東京都交通局10−300形
すべて新造車両で組成された10−300形。
(写真:京王新線 笹塚駅/撮影:裏辺金好)
●基本データ
デビュー年:2005(平成17)年運行区間:都営新宿線、京王新線、京王線、京王相模原線
●新たな都営新宿線の主力
1・2次車は、JR東日本のE231系をベースに製造されたもので、オール新造車の8両編成10−300形と、既存の10−000形の中間車を組み込み先頭車のみ新造した10−300R形が存在する。10−300形と10−300R形は先頭車の帯の配置が異なっているほか、中間車に10−000形を組み込んでいるため、ドアチャイム音や4.自動放送など、10−000形に合わせた仕様になっている部分が多い。3次車は2013(平成25)年に登場したもので、JR東日本のE233系2000番台(常磐線)をベースにした設計に変更。また、前面デザインが変更されたほか、車外の種別・行先表示器のフルカラーLED方式化、車内ドア上へのLCD式旅客案内装置の設置などが行われている。
さらに、2015(平成27)年5月に営業運転を開始した4次車は、3次車を基本としながらも車体側面下部の紺帯に加えて黄緑色を追加。車内は3次車の旅客案内装置に加えて、広告画面も設置されて2画面となっている。なお、4次車の投入によって10−000形が全編成引退しているが、、10−300R形も2017(平成29)年2月14日に10−000形と運命を共にする形で引退。約10年という短命に終わっている。
●カラーバリエーション
中間車両に10−000形を転用した10−300R。側面帯は10−000形に準じる。
(写真:京王新線 笹塚駅/撮影:裏辺金好)
デザインが大きく変更された10−300形3次車。側面帯は車体上部を強調したデザインに。車体下部は細い紺色の帯のみ。
(写真:京王新線 笹塚駅/撮影:与太郎)
10−300形4次車は、3次車を基本としながらも紺帯の下部に緑帯が追加。ドア開閉状態も視認しやすくなった。
(写真1枚目:京王新線 笹塚駅/撮影:裏辺金好)
(写真2枚目/撮影:与太郎)