東急電鉄3000系
6両編成時代の3000系。
(写真:東急目黒線 多摩川駅/撮影:デューク)
●基本データ
デビュー年:1999(平成11)年運行区間:目黒線、東急新横浜線、地下鉄南北線、地下鉄三田線、埼玉高速鉄道線、相鉄本線、相鉄新横浜線、相鉄いずみ野線
元・運行区間:東横線
●イメージ一新、地下鉄直通用の車両
目蒲線の地下鉄南北線・三田線直通に伴う、目蒲線(現:目黒線区間)輸送改善を行う為に投入された電車で、当初は6両編成×13編成=78両が東急車輛製造で製造された。制御装置はIGBT素子使用のVVVFインバータ制御となっているほか、ワンマン運転に備えてTASC(停車位置自動制御機能)やホームドア連携機能などを搭載している。なお、目蒲線(現:目黒線区間)輸送改善及び地下鉄直通については当初9000系を改造使用する計画があったが、JR東日本209系電車の登場により改造するよりも新造した方がコスト面・イメージ面でよいことから3000系投入に踏み切ったとも言われている。
車内は2段式LEDを設置するなど従来車両に比べ、大幅なサービス改善を行っている。なお、第1編成は暫定的に8両編成で誕生し、東横線運用(急行優先使用)後に、目蒲線(現:目黒線区間)に転出された。
2020(令和2)年から相鉄線直通に向け、車内案内表示器が17インチのLCD(液晶ディスプレイ)に交換を実施。さらに、2022(令和4)年には全編成が8両編成化されることになり、21年ぶりの増備車となる中間車2両×13本=26両が誕生している。
●8連化後の姿
前面に8CARSのステッカーが貼られている。また、行先表示器のフルカラーLED化なども実施。
(写真:東急目黒線 武蔵小杉駅/撮影:裏辺金好)
●車内の様子など
片持ち式のロングシートで、モケットは赤系(背)と茶系(座面)。
(撮影:裏辺金好)
優先席。モケットの色は一般席と区別されていない。
(撮影:裏辺金好)
8連化にあわせて21年ぶりに製造された3000系の車内は、木目調の床や緑色系のシートモケットなどが特徴。
(撮影:裏辺金好)