東急電鉄
〇解説
東京都西部と神奈川県東部を中心とした私鉄。1922(大正11)年9月に設立された目黒蒲田電鉄と、1910(明治43)年に設立された武蔵電気鉄道(→東京横浜電鉄と社名変更。現在の東横線)が主な前身。目黒蒲田電鉄は1934(昭和9)年に池上電気鉄道を、1939(昭和14)年に東京横浜電鉄を合併。1942年5月、東京急行電鉄(東急)と社名を変更し、鉄道事業、百貨店事業、不動産事業など関東随一の会社となった。
戦時中はいわゆる大東急として、東京西部と神奈川県東部のほとんどの私鉄を傘下にするが、戦後は小田急や京王帝都などが独立。このため規模を大幅に縮小することになったが、その後も首都圏を代表する鉄道会社として発展している。現在の路線は東横線、田園都市線、目黒線、多摩川線、大井町線、池上線、こどもの国線、世田谷線。
以前の正式名称は東京急行電鉄株式会社であったが、2019(令和元)年9月2日に「東急株式会社」に商号を変更した上で、同年10月1日に会社分割方式で分社化した、東急電鉄株式会社が鉄軌道事業を担っている。なお、東急電鉄の名称は2006(平成18)年1月1日から東京急行に代わって公式に使用されている。