わたらせ渓谷鐵道わ89−100形
(写真:わたらせ渓谷線 大間々駅/撮影:裏辺金好)
●基本データ
デビュー年:1989(平成元)年運行区間:わたらせ渓谷線
●開業時から活躍したレールバス、1両が大切に保存
わたらせ渓谷鐵道開業時に登場した車両で、富士重工業製の車体長15m級のLE-CarIIシリーズの標準気動車。車内はロングシートで、同時に誕生した兄弟車の「わ89ー200形」と異なる。2両が製造され、愛称は101号が「こうしん」、102号が「ようかい」。登場時の塗装は101号がベージュと紫、102号がベージュと茶の塗り分けで、両方とも側窓下に様々な動物を描いていた。しかし102号は登場したばかりの1989(平成元)年5月14日に落石に乗り上げ大破。そのまま廃車されてしまった。
残った101号はその後も活躍し、塗装を紅銅(べにあかかね)色に改めた。2013(平成25)年3月31日に運用を退いたが、この際に旧塗装に復元されて短期間運用された。2013(平成25)年4月27日からは、大間々駅北側駐車場にレールを敷設し、屋根を設置した上で大切に保存されている。
●旧塗装
わ89形ー101の登場時の塗装。
(写真:わたらせ渓谷線 大間々駅/撮影:JS3VXW様 禁転載)
現在は静態保存されているわ89形ー101。保存に先立ち、登場時のツートンカラーに戻された。
(写真:わたらせ渓谷線 大間々駅/撮影:裏辺金好)