現在は1つ残らず特急格上げ、もしくは廃止となってしまったJR四国の急行列車ですが、その発足前はキハ58系による急行列車王国でした。急行「あしずり」もその1つで、1961(昭和36)年に準急「足摺」として誕生(高松〜窪川)。中村線延伸と共に運転区間も延長され、また1966(昭和41)年3月に急行へと格上げされました。
その2年後には急行「南風」を統合して、急行「あしずり」に。7往復へ勢力を伸ばします。
そして、長らく高松から高知へ向かう急行として活躍を続けますが、特急「南風」誕生に伴い勢力を減少。そして、1990(平成2)年に特急へ格上げされ、キハ58系は運用から離脱。運転区間も高知〜中村となっており、現在では下り1本の運転のみです。
ちなみに四国の急行はヘッドマークが装着され、高松駅基点で土讃線系統が赤、予讃線は青、徳島方面が緑だったようです。
(上写真:中村線 窪川駅/撮影:もこてん)