鹿島鉄道(石岡〜鉾田)


石岡駅に集う鹿島鉄道の車両たち。
(撮影日:2006年12月16日/撮影:リン)

▼データ

路線距離:27.2km
電化:なし
軌間:1067mm
複線区間:なし
備考:鹿島鉄道は、1922(大正11)年9月に石岡〜常陸小川間7.1kmで開業した鹿島参宮鉄道を前身とする鉄道。1929(昭和4)年5月に石岡〜鉾田間全線27.2kmが開通し、現在の路線となった。さらに1944(昭和19)年には、竜崎鉄道(現、関東鉄道竜ヶ崎線)やバス会社16社を買収し、事業規模を一気に拡大。
 1959(昭和39)年には京成電鉄グループ傘下に入り、翌年6月にグループ内の常総筑波鉄道と合併。鹿島参宮鉄道線は、関東鉄道鉾田線となった。そして、1979(昭和54)年4月1日に、鉾田線は関東鉄道から分離され、関東鉄道の子会社である鹿島鉄道として再スタート。しかし年々乗客が減少し、しかも貴重な収入源だった航空自衛隊百里基地への燃料輸送がトラック輸送へ転換。そのため、関東鉄道から支援を受けながら経営を続けている状態だった。
 しかし、つくばエクスプレスが開業すると関東鉄道の業績も悪化し、もはや鹿島鉄道を支援する余力は無く、沿線自治体にも鹿島鉄道をさらに支援する姿勢はなかったことから、2007(平成19)年3月31日に廃止となった。跡地の一部はバス専用道路に転換され、かしてつBRTとして運行されている。

▼鉄道風景


改築前の石岡駅
(撮影日:2006年12月16日/撮影:リン)

石岡駅の時刻表。常陸小川駅止まりも多いが、廃止直前まで日中でも1時間に1本は確保された高頻度の運転。
(撮影日:2006年12月16日/撮影:リン)

キハ430形は富山県の加越能鉄道加越線キハ120形だった車両。
(撮影日:2006年12月3日/撮影:裏辺金好)

キハ714形は北海道の夕張鉄道から移籍。
(撮影日:2006年12月3日/撮影:裏辺金好)


鹿島鉄道オリジナル車両のKRー500形。1988(昭和63)年から4両が順次投入された。
(撮影日:2006年12月3日/撮影:裏辺金好)

2016(平成28)年3月に改築されたJR石岡駅。鹿島鉄道のホーム跡や車庫跡は橋上駅舎とBRT専用駅前広場に転用された。
(撮影日:2017年4月1日/撮影:裏辺金好)

石岡南台駅
(撮影日:2006年12月3日/撮影:裏辺金好)


石岡南台駅は廃線後、BRTの停留所としてそのまま転用された。
(撮影日:2012年11月9日/撮影:ひょん君)

相対式ホーム2面2線を有する玉里駅。
(撮影日:2006年12月3日/撮影:裏辺金好)

玉里駅に停車中のキハ600形。元々は国鉄キハ07形で、流線形の前面形状だった。
(撮影日:2006年12月16日/撮影:リン)

BRTの停留所となった玉里駅
(撮影日:2012年11月9日/撮影:ひょん君)


常陸小川駅。
(撮影日:2006年12月16日/撮影:リン)

常陸小川駅のホーム。
(撮影日:2006年12月16日/撮影:リン)

常陸小川駅は、単式ホームと島式ホームの2面3線を有する。
(撮影日:2006年12月3日/撮影:裏辺金好)

常陸小川駅で静態保存されていたDD901形ディーゼル機関車。
(撮影日:2006年12月16日/撮影:リン)


浜駅は単式ホーム1面1線。元々は島式ホーム1面2線の構造だった。
(撮影日:2006年4月9日/撮影:ネオン)


玉造町駅は島式ホーム1面2線と、側線1本を有していた。
(撮影日:2006年12月16日/撮影:リン)

榎本駅に入線するキハ430形。
(撮影日:2006年12月3日/撮影:裏辺金好)


終点の鉾田駅。
(撮影日:2006年12月16日/撮影:リン)

鉾田駅に停車中のKR-500形。
(撮影日:2005年6月1日/撮影:ひょん君)

鉾田駅に停車中のキハ600形。
(撮影日:2006年12月3日/撮影:裏辺金好)

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