鹿島鉄道
〇解説
鹿島鉄道は、1922(大正11)年9月に石岡〜常陸小川間7.1kmで開業した鹿島参宮鉄道を前身とする鉄道。1929(昭和4)年5月に石岡〜鉾田間全線27.2kmが開通し、現在の路線となった。さらに1944(昭和19)年には、竜崎鉄道(現、関東鉄道竜ヶ崎線)やバス会社16社を買収し、事業規模を一気に拡大。1959(昭和39)年には京成電鉄グループ傘下に入り、翌年6月にグループ内の常総筑波鉄道と合併。鹿島参宮鉄道線は、関東鉄道鉾田線となった。そして、1979(昭和54)年4月1日に、鉾田線は関東鉄道から分離され、関東鉄道の子会社である鹿島鉄道として再スタート。しかし年々乗客が減少し、しかも貴重な収入源だった航空自衛隊百里基地への燃料輸送がトラック輸送へ転換。そのため、関東鉄道から支援を受けながら経営を続けている状態だった。
しかし、つくばエクスプレスが開業すると関東鉄道の業績も悪化し、もはや鹿島鉄道を支援する余力は無く、沿線自治体にも鹿島鉄道をさらに支援する姿勢はなかったことから、2007(平成19)年3月31日に廃止となった。跡地の一部はバス専用道路に転換され、かしてつBRTとして運行されている。石岡駅構内についても、石岡駅改築に合わせてBRT発着場として整備された。
■保有車両
▲キハ430形 | ▲KR-500形 |
▲キハ600形 |
▲キハ714形 |
▲DD901形 |