日本の旅 第71回
異国情緒の長崎市〜長崎県長崎市
     A trip of Japan No.71 Nagasaki City
○長崎市の概要
長崎県南部の港湾・商工業都市で長崎県の県庁所在地。1889(明治22)年市制施行。面積は241.21km2。人口は約42万人。市街地は狭い平地から丘陵部に広がるため、坂が多いのが特徴。また、市内には数々の洋館・近代建築が残り観光地として人気。

5.東山手地区
 長崎の路面電車で終点にあたる石橋から市民病院前にかけて丘の上に存在する洋館たち。東山手地区と、大浦天主堂がある南山手地区と向かい合って存在していますが、まずは当時、領事館の丘とも呼ばれていた東山手地区から御紹介していきましょう。


野口彌太郎記念美術館(旧英国総領事館)
【重要文化財】
1908(明治41)年の建築で、昭和17年まで英国総領事館として使用。設計はウィリアム・コーワン。現在記念美術館の主人公となっている野口彌太郎は明治32年東京で生まれた人物で、ヨーロッパからの帰国後、長崎で油絵を描いていた人だそうです。

職員住宅
旧英国総領事館の裏側にあります。真っ赤な建物というのはちょっと不思議。
東山手十二番館(旧ロシア領事館)
【重要文化財】
明治元年の建築で、最初はロシア領事館として使用されていました。現在は長崎市の所有となっています。
東山手洋風住宅群(7棟)
狭い場所に明治中期に造られた洋風住宅7棟が隣接して軒を連ねている。ただ、写真が少し撮りづらいのが難点。
東山手洋風住宅群(7棟)
基本的にほぼ同じデザインで造られていることから、賃貸住宅だったのではないかと推定されているそうです。
東山手洋風住宅群(7棟)
中国歴代博物館・孔子廟 
上から見た全景。如何にも中国らしい赤い建物がそれで、1893(明治26)年に中国人自らが初めて海外に建てた廟です。
オランダ坂
当時は外人=オランダ人だったそうで、外人が歩いている坂を全てオランダ坂と呼んだとか。この上に行くと東山手洋風住宅群となります。


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