大久野島燈台/旧所在地:広島県竹原市忠海町
竹原市の沖合にある大久野島に1893(明治26)年に建築され、翌年から稼働を始めた灯台。1992(平成4)年に老朽化により建て替えられるまで使用されました。
江埼燈台退息所/旧所在地:兵庫県淡路市野島江崎
1871(明治4)年に点灯を開始した、江埼灯台の退息所(燈台守の住宅)。淡路島の北端にあり、英国の技師
R・H・ブラントンの設計による灯台は、阪神・淡路大震災で大きな被害を受けるも、現在も現地で稼働し続けています。震災の翌年、この石造の退息所のみ移築されてきました。
鍋島燈台退息所/旧所在地:香川県坂出市与島町鍋島
1872(明治5)年に初点灯し、江埼燈台と同じく英国の技師R・H・ブラントンが設計した洋式燈台である鍋島灯台。石造のこの退息所は翌年2月に竣工し、1955(昭和30)年まで退息所として使用されたのち、通信施設に転用されていました。
旧クダコ島燈台退息所/旧所在地:愛媛県松山市(旧・中島町)
1903(明治36)年築。松山市の沖にあるクダコ島にあったクダコ島燈台の退息所です。レンガ造りで外壁はモルタル仕上げです。同じ構造で建てられた物置も含めて移築されています。
楮蒸し小屋 【国登録有形文化財】/旧所在地:高知県高岡郡檮原町越智面
高級和紙の産地である土佐。この小屋は楮(こうぞ)や三椏(みつまた)を釜の上に積み込んで蒸すための場所です。ちなみに旧所在地の檮原町は「ゆすはら」と読みます。
下木家住宅 【国指定重要文化財】/旧所在地:徳島県美馬郡つるぎ町一宇(旧・一宇村木地谷)
1781(安永10)年築。雪深い剣山麓にあった住宅で、地名の木地谷とは、盆や椀を木を削って造る職人「木地師」たちが住んだ場所。一番最後の写真は、食器の洗い場。
添木唐臼/旧所在地:徳島県美馬郡つるぎ町一宇(旧・一宇村木地谷)
下木家住宅と同じ地域にあったもので、村人たちが共同利用した穀類を精白する場所。
久米通賢先生旧宅 【国登録有形文化財】/旧所在地:香川県東かがわ市(旧・引田町)馬宿
讃岐の製塩の基盤を作り、江戸時代後期のオランダ流砲術家でもあった久米通賢の旧宅。
同じく讃岐出身の平賀源内と並ぶマルチな才能を持った人物です。また、茅葺の四周に本瓦葺の庇を回した「四方大蓋造り」と呼ばれる香川・徳島県に特徴的な民家の形式をもちます。
中石家住宅 【高松市指定有形文化財】/旧所在地:徳島県三好市東祖谷麦生土
18世紀後半の建築と推定。「かずら橋」や平家の落人村として知られる祖谷(いや)の民家。
主屋、隠居屋、納屋が一列に並んで建ち、傾斜が急な同地区の民家の特徴を表しています。
※写真前半2枚が主屋、後半2枚が隠居屋(奥が主屋)。