日本の旅 第96回
愛・地球博〜愛知県長久手町・瀬戸市〜
     A trip of Japan No.96 JAPAN EXPO 2005
○愛・地球博の概要
 2005年3月25日から2005年9月25日まで、愛知県長久手町と瀬戸市の2会場で開催された万国博覧会(正式名称は2005年 日本国際博覧会)。開幕当初こそ、客の入りが少なく先行きが不安視されたが、年間パスポートが大ヒットしたため、特に夏休み以降は連日の大にぎわい。2200万人以上が入場し目標動員数をクリアはしたが、しかし同じ人(特に愛知県民)が何度も行っていただけとの声も。

○グローバル・コモン3 (ヨーロッパ・地中海)
 ドイツ以南ヨーロッパ大陸をはじめ、地中海沿岸にある各国が、自国の文化の紹介や名産品の販売を行うグローバル・コモン。各パビリオンの建物は全体的に独特な雰囲気を漂わせています。


イタリア館
 国外で展示されるのは世界初で、世界最後だとされているブロンズ像「踊るサテュロス」(1998年にイタリアのシチリア島沖で漁船によって引き揚げられた、2000年前のブロンズ像)など、イタリアの伝統と文化を体験できます。

イタリア館内部
 なんと車まで展示。また、近代建築のイタリアの家再現もあります。

スペイン館
 建物はスペインの建築家アレハンドロ・サエラ・ポロが設計。この非常に特徴的な外壁は、「セロシア」と呼ばれる格子窓「セロシア」を再現したもの。スペインの土で作られ運ばれた、六角形の陶器でできたブロックを幾何学状に組み合わせています。展示内容は「ドン・キホーテの世界」など、魅力的な内容が満載でした。

リビア館
 環境の大切さを訴えた展示内容・・・とのことですが、ハッキリ言って展示内容は大したものではなかったです。

ブルガリア館
 スペイン館に隣接するブルガリア館。外装からも解るとおりバラ、それからハーブから作られる香油(ローズ・オイル)、ワイン、ヨーグルト、蜂蜜、ミネラルウォーターなどを展示。

ギリシャ館
 宇宙の伝統的要素の象徴である「土・風・水・火」をテーマに4つのゾーンが設置。非常に長い歴史を誇るギリシャ文化を紹介。とくに、オリーブと水をテーマとした展示に力を入れています。

チュニジア館
  「チュニジア・平和と持続可能な発展」がテーマ。チュニジアが取り組んでいる、経済発展と自然環境の保護の両立を紹介しています。


ボスニア・ヘルツェゴビナ館
 「人と自然の架け橋ー自然の贈り物ー」がテーマ。

トルコ館
 自然環境問題を考える上で欠かせない木材を使用し、空間を多く設けた伝統的なトルコ・イスラム建築様式でパビリオンを構成。

トルコ館内部
 このようにちょっと暗い空間の中で、様々な幾何学模様を形成した内装と展示が行われています。意外にも(?)物産販売には余り力を入れていませんでした。

モロッコ館
 モロッコ芸術を展示するほか、木製品や銅製品、陶器、敷物などの手工芸品を販売。

モロッコ館内部
 モロッコ芸術を印象付ける非常に美しい内装。