2008年3月1日・2日 秋田・山形はやっぱり雪深かった紀行
○第6ランナー 秋田内陸縦貫鉄道(AN8800形) 角館14:53 → 阿仁合16:19
さて、今度は角館からまっすぐ秋田内陸部を通り北へ行く、秋田内陸縦貫鉄道に乗車。これは1986(昭和61)年に角館線、阿仁合線という2つの分断された路線を引き継いで開業した第三セクター鉄道で、1989(平成元)年に両線を結ぶ悲願の新線が開通したことで、角館〜阿仁合〜鷹巣の100km近い路線を運行する鉄道となっています。
とはいえ沿線の人口が元々少なく、経営状態は良くないのが現状。おまけにこれだけ路線が長いと維持費もかかるわけで、先行きが非常に不透明な状況。廃止が決定してから乗りに行くよりも、そうなる前に是非乗って存続に力になりたい・・・と思い、今回この路線に乗車した次第です。まあ、車両図鑑作成という狙いもあるんですけどね(笑)。
さて、やはり雪が非常に積もっている状態。除雪作業も大変だと思います。
上桧木内駅で反対方向からやってくる、急行「もりよし」号待ち合わせのため停車。タバコが吸いたいという乗客が何人かいたため、運転士さんの好意でしばし休憩となりました。というわけで、思わぬ撮影タイム。
山の天気は変わりやすいといいますか、突如として天候が悪化し吹雪になりそうな状態に。そんな中に、急行「もりよし」号(AN8900形)が通過していきました。それにしても線路脇、凄いですなこりゃ。
そして沿線でも特に大きな駅で、秋田内陸縦貫鉄道の車庫も併設されている阿仁合駅で下車。
次の列車まで駅周辺をフラフラ〜、っと過ごします。阿仁川と山の景色が綺麗ですね。
時間があったので、かつてこの町の主要産業だった鉱山の歴史を伝える、阿仁鉱山伝承館へ。
様々な鉱物資源を見たり、もちろん阿仁鉱山の歴史を見ることが出来ます。ちなみに、角館では秋田蘭画に関連してですが、ここでは鉱山技術を指導した関連で平賀源内が紹介されています。
その隣の旧阿仁鉱山外国人官舎は、国の重要文化財。1882(明治15)年、阿仁鉱山に鉱山技術指導で来日していたドイツ人、アドルフ・メッゲル氏が設計したもので、思わぬ貴重な文化財を見せていただくことになりました。明治初期の建築として全国的にも数少ないもの。秋田内陸縦貫鉄道に乗って、これは是非見るべきものです。
ドイツ人が設計したからなのか、天井が非常に高いのが印象的でした。
ちなみにその裏手も、秋田内陸縦貫鉄道の車庫。雪、凄すぎ。
○第7ランナー 秋田内陸縦貫鉄道(AN8800形) 阿仁合17:10 → 鷹巣18:04
さて、さらに北上していきます。
また同じタイプの車両に乗りますが、こちらの塗装は旧塗装でした。
車内の様子。
車庫で待機中の「もりよし」号用の車両。
さて列車に乗りますと・・・いよいよこんな感じ。
そして終点の鷹巣駅に到着。さて、今度は秋田へ戻りましょう。
○第8ランナー 寝台特急「日本海」(奥羽本線) 鷹ノ巣18:14 → 秋田19:29
秋田内陸縦貫鉄道は「鷹巣」、JRの駅は「鷹ノ巣」という違いがあるこの駅から、今度は大阪行きの寝台特急「日本海」2号に乗車。このまんま大阪にまで行ってしまえば、ネタ的には面白いのでしょうが、さすがにお金が勿体無いので、あくまで秋田まで利用することにしました。6号車が指定席特急券で乗車することが出来ます。
・・・ところが、我々の座席は女の子のグループが占拠。そこに堂々と「こんにちは」と突撃できるような性格だと、きっと今頃女性には困らないはずなのですが、う〜む恨むね、この性格。というわけで、車掌さんに別の席を用意していただきました。
こうして秋田駅に到着。寝台特急「日本海」は2往復のうち、JR西日本が担当する1往復が3月改正で廃止になります。
設備と値段次第では、寝台特急はこれからも需要があると思うんですけどね・・・。
秋田では名物「きりたんぽ」を食し、これで一日の行程を終えました。や〜れやれ、今回はかなり雪道を歩いたので疲労モード。
所長撮影雑記で書いたのをそのまま転載しておきますが・・・。
ところで、秋田といえばネタとか洒落とか、役所の「寒い」思いつきレベルじゃなく、本当に人気な地元のヒーローで、主人公であるアキタ・ケンが変身する超神ネイガーがあちこちに登場。「海を、山を、秋田を守る。秋田発・地産地消ヒーロー」、ということでテレビで、後述するDVD発売のCMまでやってましたよん。
テーマソングを歌うはアニソンの巨匠、水木一郎氏ですし、超神ネイガーvsホジナシ怪人のDVD第一巻が3月1日より、ローソンのLOPPIにて予約開始!のようで・・・。いいですねえ、こういう地元発の、地元で大人気のものって。 ネイガーの名前の由来は、秋田名物「ナマハゲ」の叫び声『泣ぐ子(ご)は居ねがぁ!』から。
敵の組織は、秋田弁で「乱暴」を意味する、「だじゃく組合」。「明日の秋田を駄目にする」をテーマに、秋田県下のすべての市町村と、なぜか台湾に支部組合があり、しかも独自のホームページを本当に持っているという・・・。
公式ホームページ : http://www.dajax.jp/
主人公側が普通のレンタルサーバーで、敵の組織が独自ドメインを取得しているんですか! 大人が冷めた目で見てしまえば、ギャグやパロディーみたいな雰囲気もありますが、子供たちには大人気のようです。
こういうノリ、私も大好き(笑)。