2008年8月23日〜9月4日 総移動距離8000km!東北・北海道の旅
〇8月26日
〇第37ランナー 函館本線普通(キハ150形) 札幌6:12 → 稲積公園6:26
札幌に着いたら「はまなす」の撮影もそこそこに西へ。この列車は非電化区間の然別(しかりべつ)まで直通するため、札幌〜小樽間では数少ない気動車による普通列車となっています。
10分少々乗車して稲積公園駅で下車。この駅は車両基地のある手稲の札幌寄りの隣駅で、回送列車などが割と頻繁に行き交うところです。ということで北海道に上陸していきなりですが、今回の旅行で最長の撮影タイムです。
まずはさっきまで乗っていた「はまなす」。座席車と寝台車が1両ずつ増結され、9両編成でした。
「はまなす」の直後にやって来た、DE15 1543とチキ5200形によるレール輸送工臨の返却列車。撮影できてラッキーでした。
まもなく臨時列車としても廃止になる「まりも」。お別れ乗車に対応するべく座席車を1両増結した6両編成で、しかも両端の先頭車が0番台で組成されていました。
「スーパー北斗」の回送を活用した「ホームライナー」。手稲発札幌行きで平日のみの運転、途中は無停車。乗車には運賃と整理券100円が必要となります。
現在の日本では唯一の、キハ201系+731系による電車と気動車の協調運転による普通列車。発寒駅では961Mと963Mの2本を朝ラッシュ時のみながら撮影することが出来ます。
この他に711系や721系、「オホーツク」の回送などを撮影して札幌に戻ります。
〇第38ランナー 函館本線快速「エアポート84号」(721系) 稲積公園8:13 → 札幌8:29
〇第39ランナー 函館・根室本線特急「フラノラベンダーエクスプレス3号」
(キハ183系「クリスタルエクスプレス」) 札幌9:06 → 富良野11:00
道内で北海道フリーパスを使って初めて乗る特急がこの「フラノラベンダーエクスプレス3号」。同時に、6回までの指定席利用の1回目もここに使いました。札幌から富良野まで行く観光特急という意味合いが強い列車です。
乗車し順調に走り出したのは良いのですが、適度な日当たりと深めの座席についウトウト。「はまなす」では寝ていたようで浅い眠りだったのでしょう。
〇第40ランナー 根室本線普通(キハ40形) 富良野11:06 → 幾寅11:56
ここで普通は富良野観光となるところですが、そのまま根室本線を南下し、幾寅(いくとら)駅で下車。山間の小駅なのですが、写真のような腕木式信号機が脇に立っています。
と言うのも、1999(平成11)年に高倉健の主演でヒットした映画「鉄道員(ぽっぽや)」がここ幾寅駅をロケ地として作られており、先の腕木式信号機はその際に使用されたものをそのまま線路脇に残しています。
また、撮影に使用されたキハ12 23ことキハ40 764も車体の半分がここに保存されています。車内には出演者のサインと車両の来歴が展示されています。
映画では幾寅駅舎が多少改造され幌舞線の終着駅「幌舞駅」として使用されました。現在は駅舎の右半分、かつて事務所だったスペースが映画の展示スペースとなっています。
この他、駅前には食堂や理髪店など、ロケで使用された家屋がそのまま残されています。
〇第41ランナー 根室本線普通(キハ40形) 幾寅12:23 → 富良野13:08
〇第42ランナー 富良野線普通「富良野・美瑛ノロッコ4号」(DE15形+51系・ナハ29000形) 富良野13:59 → 美瑛15:03
幾寅から富良野へ戻り、富良野線へ。ここで今年運転開始10周年を迎えた「富良野・美瑛ノロッコ4号」に乗車します。ラベンダーのシーズンからは若干外れることもあり、車内の混雑も自由席を含めそれほどではありませんでした。なお、この夏はバーベキューカーのナハ29002を増結し多客輸送に対応していました。
ラベンダーは見られなかったものの、大雪山など雄大な風景はこの時期でも充分楽しめます。そして「北海道に来たな」と実感できる風景でもあります。
〇第43ランナー 富良野線普通(キハ150形) 美瑛15:23 → 旭川15:55
美瑛でキハ150形に乗り継ぎ、旭川へ。眠いのでここでしばし休息。気づいたら旭川のすぐ手前まで来ていました。
〇第44ランナー 函館本線特急「スーパーカムイ40号」(785系) 旭川16:00 → 深川16:17
こういう短距離の移動でも特急に乗れるというのはありがたいことです。で、深川で下車した理由というのは…。この「旭山動物園号」を撮影するため。さっきの「スーパーカムイ40号」から5分遅れで旭川を出発しています。全席指定と言うことで乗車してみたかったのですが、1ヶ月ほど前の時点で既に満席で乗れませんでした。まあ、乗ったら乗ったで車内は相当賑やかだとは思います。
〇第45ランナー 函館本線特急「スーパーカムイ33号」(789系) 深川16:32 → 旭川16:50
〇第46ランナー 宗谷本線快速「なよろ5号」(キハ40形+キハ54形) 旭川17:07 → 名寄18:42
「旭山動物園号」を撮影したらさっさと旭川へ逆戻り。そのまま宗谷本線の快速「なよろ5号」に乗車します。「旭山動物園号」の代わりに乗車することにしました。「なよろ」の方は逆に元々予定にありませんでした。
この「なよろ5号」は名寄以北を普通列車として音威子府まで運転されますが、快速区間終点の名寄で下車します。
途中、旭川運転所の脇を通り抜けるのですが、もの凄いインパクトのある光景が。旭川運転所には16両のDE15形が所属していますが、これらの車両は夏期には構内入換などに使用するため、ラッセルヘッドは不要になります。その使わないラッセルヘッドを1線にずらりと留置しているのです。全て向きが揃えられている様は圧巻です。
石狩国と天塩国を分ける峠であることから名づけられた塩狩峠。ここで1909(明治42)年、峠を登っていた客車列車の最後尾の連結器が外れ客車が暴走し、鉄道院の職員だった長野政雄氏が身を投げ列車を停止させ乗客を救ったという事故がありました。このことを顕彰する石碑が峠の頂上にある塩狩駅の脇に立てられています。
この話は小説や映画化がなされたほか小学校の道徳の教科書にも収録されており、私がこの話を知ったのも道徳の授業でした。それから10数年、こうして実際にその区間を走ることが出来ました。
〇第47ランナー 宗谷本線特急「スーパー宗谷4号」(キハ261系) 名寄19:37 → 旭川20:28
「なよろ」の車内外の撮影がメインだったので、名寄からは単純に引き返すだけ。「なよろ5号」が1時間半ちょっとかかった道のりを「スーパー宗谷4号」は1時間足らずという俊足で駆け抜けます。
その車内で食べたのがこれ。名寄駅の売店で売られていたので買ってみたのですが、確かに赤味噌の味のするパンです。ただ、パンというよりはお菓子に近いものかも知れません。あと、水分がほとんど無いのでお茶か何かが必要です。
旭川に戻ったら宿へ。本来ならまだ駅で撮影などしていたい時間ですが、体力を考え早めに休むことにしました。