○プロローグ

 春休みの間、千葉県いすみ市の彼女の実家を訪れることになりました。今まで何度か大回り乗車などで千葉県を通ったことはありますが、千葉県にまともに滞在したことは皆無でした。この旅行にあたり、前から彼女と銚子、安房鴨川へ行くことは決めていましたが、その他は全くの未定。お互い一人でやりたいことなどもあったため、結局10泊11日もお世話になってしまいました。

 いざ実家へ行くと、いきなり用事があるとのことで単身に。これはチャンスと思い、房総半島の鉄道を満喫することに。ちょうど3月の房総半島と言えば「菜の花」ですから、菜の花の見える車窓を楽しみながら移動できるルートを検討しました。鉄道好きとして、一日ボケーッと家にいることが出来ましょうか。そんなちょっとした鉄道旅行と観光の記録です。
(旅行者:さく電)

▼3月15日

○第1ランナー 東武東上線急行(10000系) 志木 → 池袋

○第2ランナー 山手線外回り(E231系) 池袋 → 東京

○第3ランナー 京葉・外房線特急「わかしお」(E257系) 東京19:00 → 上総一ノ宮20:04

 東京から「わかしお23号」を利用。全車自由席なので普通列車グリーン車と大差ない値段で乗れて、しかも速いので便利なものです。

 上総一ノ宮で下車、分割を行い一部は安房鴨川まで運転します。それにしても京葉線ホームが遠い遠い・・・。

 車内で食べた旅のお供をご紹介。ピエールマルコリーニの「ビスキュイ」です。

 東京駅改札内地下「グランスタ」限定の商品で、ショウガ風味の香ばしくふんわりとしたビスケットでクーベルチュールをはさんだお菓子。4枚で2000円を超えるなど非常に高価ですが、ほのかに残るショウガの優しい香りと風味が、甘すぎないチョコと相まって満足感をもたらしてくれます。高いですがオススメの逸品。

○第4ランナー 外房線普通(113系) 上総一ノ宮20:17 → 某所

 この日は彼女の実家へと向かうだけで終了。それにしても上総一ノ宮まで普通電車だけだと2時間かかるのが、特急電車だと1時間ですから、自由席特急券の値段は充分に価値があると思います。

▼3月16日

 彼女に予定があるとのことで、青春18きっぷと「房総横断記念乗車券」を使って、いすみ鉄道、小湊鐵道とJR久留里線に乗ることに。

○第5ランナー 外房線普通(209系) 某所 → 大原09:22(遅れ15分)

 某所にて。反対側の列車ですが、京浜東北線での活躍を終えた209系が姿を変えて活躍しています。

 ・・・と思いきや自分の乗る列車も209系。この日は風が強く、本日一本目の列車から遅れる始末。

○第6ランナー いすみ鉄道線普通(いすみ200形) 大原09:42 → 上総中野10:35

 外房線の遅れで当初20分だった乗り換え時間が5分に。急いで青春18きっぷを買って乗り換えます。
 大原を出てすぐ、目の前に一面の菜の花が広がります。この季節に来て良かったと思う瞬間です。

 これが「房総横断記念乗車券」。大多喜までの駅停車中に運転士にお願いすると、列車無線で大多喜に連絡、大多喜で駅員が手配してくれます。乗り降り自由ですが、通常と異なり片方向のみで有効である点に注意すれば、寄り道せず大原から五井へ抜けるだけでもお得になる乗車券です。

 途中の大多喜にて。大きく多い喜び、なんとも縁起の良い駅名です。

 車内には沿線で花が群生している箇所を知らせる案内図が。

 盛り土部分を菜の花が覆います。これは本当に綺麗でした。

○第7ランナー 小湊鐵道線普通(200形) 上総中野10:45 → 上総鶴舞11:20

 上総中野に到着。ここから小湊鐵道に乗り換え。待っていたのはツートンカラーの古いディーゼルカー。東京から少しの場所にこんな車両があるんだ、とちょっと感動。

 さっきまで乗っていた列車。菜の花カラーが明るい印象ですね。

 上総中野にも菜の花が。乗り換え時間の間に何枚か撮りました。

 小湊鐵道線発車の2分前に先程の列車が折り返していきました。菜の花と共に。

 小湊鐵道に乗車。車内も何とも言えぬ雰囲気で良いですね。前からこういう路線に乗りたかっただけにテンションは上がります。

 今ではこのタイプの2段窓も見なくなりました。旅の途中に一枚。