リバイバル急行「西九州&ちくご」乗車紀行+α
○第5ランナー 久大本線・鹿児島本線 急行「西九州」 由布院11:31(3分延)→鳥栖11:48(8分延)
展開にメリハリを持たせるため、また、列車番号が変わる(9810D→9812D)ため、便宜的に第5ランナー扱いとさせて頂きますのでご了承ください。
さて、由布院には6分延で到着。ここで撮影タイムだけでなく足湯の無料体験などの自由時間が42分間確保されていました。定刻出発予定とのことで若干は時間が削減されましたが、皆さん思い思いに楽しんでおられたようです。でも、皆さんの度肝を抜くような強風が吹き荒れており、天気予報どおりの荒れた天候を予感させられました。
上写真は速攻で入ったホームの足湯からの一枚です。個人的にはかなりぬるく物足りませんでした。
やっぱり「急行」表示が一番似合いますよね。
顔をアップ。
急行列車では自由席利用が主でしたので、ある意味、憧れの指定席かも(笑)
車端部の広告は昭和レトロなポスター(コピー)が。
スプライト瓶の経験者としては感激!
由布院では、特急ゆふいんの森1号が30分遅れとの情報から次の野矢駅で列車交換、定刻発車との指示があったにも拘わらず何故か3分延発。さらに野矢駅の手前での信号待ちで遅れが増幅。結局、野矢駅には16分延着し、列車交換後に18分延発。天気も黒い雲が出だして怪しさが増してきました。
ここでお昼のお弁当が配られました。西九州号の写真を配した包装紙に包まれた国東市の寿本舗さん特製弁当です。山海の幸をふんだんに盛り込んだボリュームたっぷりのおいしいお弁当でした。
豊後森では、所定時刻11時58分に特急ゆふいんの森3号との列車交換のための運転停車の予定が19分延着。ところがご多聞にもれず相手さんも未着。結局、34分延発。えらいことになってきた。
ここで豊後森機関区の扇形機関庫跡を。昔ここには九州鉄道記念館のキハ07があったんですね。
さて、豊後森からは、それまでと打って変わったような快走を見せるも、ついに空が泣き出しました。ダイヤの乱れは続き、通過予定の天ケ瀬駅で普通1843Dと列車交換。ついに遅れは45分にまで拡大。
こうした遅れのために日田駅と夜明駅での撮影タイムはキャンセル。うきは駅での普通1849Dとの列車交換では28分延まで回復。しかし、個人的にも町興しの観点で楽しみにしていたメインイベントの「おひなさまめぐり」が出来る筑後吉井駅での停車時間が、遅延回復のために46分から13分に短縮されてしまいました。悔しいですが駅待合室の雛段飾りで我慢。
ツアー客のご夫婦が、ご持参の行先サボ等を使って撮影会を開いて下さいました。主催のJR九州社大分支店スタッフの皆さんや車掌さん、駅員さんもご協力くださり和気あいあい♪
特急ゆふいんの森2号に先を譲る。反対ホームには特急ゆふ3号も到着してたみたいです。
定刻の13時43分発とのことでしたが、ダイヤの調整で混乱したようで15分延発。そうこうしているうちに空も真っ暗となって本格的な雨、というか嵐のような天気になりました。
沿線のビニールハウスも強風でこんな状態に。反対側のハウスはもっと酷かったです。
列車は徐行に次ぐ徐行。沿線で撮影されていた皆さんは、車やバイクでの追っかけが効率よくできたので幸せな気分でしたでしょう(笑)。でもこっちは気が気ではなく、キハ58の建てつけの悪い窓からは、隙間風は勿論、強風で煽られた雨水が入って来るし、エラい目に遭いました(爆)。
列車の遅延は、田主丸駅普通1851Dと交換24分延、筑後草野駅普通1853Dと交換32分延、その後、徐行解除に伴い快調に飛ばした列車は、運転停車時間を短くした御井駅で27分延。どうにか久大本線を抜けました。
久留米駅手前の西鉄と九州新幹線との交差部です。空は真っ黒。そして、久留米駅での17分間の撮影タイムは、またまた、遅延回復のためにキャンセルになりました。
○第6ランナー 長崎本線 急行「西九州」 鳥栖14:52(10分延)→長崎18:00(定着!)
車内中吊りポスターは復活急行シリーズの写真を掲示。
さて鳥栖駅では多くのレールファンが待ち構えており、4分停車で慌ただしい中でもスタッフや駅員の皆さんの適切な誘導の下、整然と撮影できました。ここからは、再度列車番号が変わり9813Dとして長崎本線を下ります。しかし、遅延回復のため中原駅の撮影タイムもキャンセル、肥前山口駅でも3分間の時間削減となりました。
肥前山口駅にて。ここでも酷い風と雨、キハ58では雨粒の状況が確認頂けると思います。
肥前山口駅で定時回復したと思ったら、上り特急かもめ30号の遅延により肥前鹿島駅で足止め(6分延)。
ホームで待たれているお客さんも大変なようで。
多良駅で特急かもめ32号との列車交換を活用した撮影タイム。
遅れもほぼ回復と思ったら、今度は肥前大浦駅の直前の踏切で緊急停車のトラブル!幸い事故にはならなかったものの、色々と起きる一日です。湯江駅では特急かもめ31号の通過退避、36号との列車交換を活用した撮影タイムがありました。写真は特急かもめ36号との交換の様子。
諫早市内に入ると再度嵐のような天気になり、「ほんま、こんな主要駅を通過するんかいな。」と違和感を感じながら諫早駅を通過(運転停車もなし)。そして市布駅で最後の撮影タイム。特急かもめ38号と快速シーサイドライナーとの列車交換(上写真)。ついにラストスパートです。
途中、45分にまで遅れが拡大する中、単線で列車密度の濃い長崎本線で一体どうなる事かと心配しましたが、撮影タイムを削減するという一種の荒業で、結局、小雨となった長崎駅には定時到着!う〜ん、どう考えるべきか・・・。ともあれ8時間、お疲れ様でした!
ちなみに1977年10月号のRJ誌に拠れば、「西九州」は佐世保行き5両と長崎行き2両の2階建てで、長崎−鳥栖間は「出島」6両と併結、今では考えられない長大編成で鳥栖−肥前山口間を疾走していたのです。