E5系「はやぶさ」&リゾートあすなろ乗車の旅
○プロローグ
今年の春先に東日本大震災が発生し東日本エリアの鉄道網が大打撃を受けたのは周知の事ですが、毎年年に一度息子と一緒に鉄道旅をしていていつか行ってみたい所がこの震災で乗る事が出来なくなったのは残念かつ、一日も早く復旧してくれる事を願うばかりです。かく言う、自分には何が出来るのか???息子の野球チームを通じて寄付を募ったり出したりと通り一遍的な事はやっては居る物の、被災地に出向いてボランティアをする等の具体的な行動は体力に自信があるわけではないので、なかなか気が引けます。
そんな中、JR東日本のサイトを閲覧していると、青森デスティネーションキャンペーンなる物をやっている。そして、東日本パスなる1日期間限定(特急等の指定席2回まで取得可)と言う切符が発売している事に気付いたのすね。
自分『東日本でお得な切符が夏休みに入る前まであるんだけど。10000円』
妻『へ〜、それなら良いけど、いつ行くの?』
自分『そうだなぁ、指定席次第だけど、7月14日かな』
ってな事で、妻の許可がおりて、計画スタート。
初めは、往復はやぶさにしようかなと思ったのだけど、少し欲が出て来て、帰りはあけぼののゴロンにしようかなと思ったのだが、これが約1ヶ月悩ます原因になろうとはこのときはまだ、知る由もなかったのである。
と言う訳で、いつものように京王観光さんにお世話になる事にして切符の予約をお願いする。
そして、発売日の10時05分頃に電話がかかってくる。こんかいはやけに早い電話だなと、思いつつも電話に出る。
観光会社『7月14日にご予約の新幹線はやぶさ号とあけぼの号の件でお電話しましたが、今宜しいでしょうか?』
自分『大丈夫ですよ。どうでした?』
観光会社『はやぶさ号はおとりする事が出来ましたが、あけぼの号のコロンとシートが満席になっておりました。申し訳ございません』
自分『えっ!あけぼのが満席ですか。。。』
観光会社『B寝台でしたらまだ空きがございますが如何致しましょうか?』
自分(少し悩んで)『う〜ん、B寝台だと追加いくらになりますか?
観光会社『追加9450円になります』
自分『いや、後は考えますので、取り敢えず、行きのはやぶさだけでお願いします』
という事で、帰りのゴロンはキャンセル待ちを狙う事に。。。
だがしかし、世の中、そんなに甘くはないようで、7月13日まで時間がある時はみどりの窓口や観光会社に通う物の、いけどもいけども満席という連れない返事。。。そしてその度に、B寝台は空いておりますが如何しますか?という言葉。。。う〜む。。。やっぱりゴロンはプラチナチケットなのか。。。
だが、しかし、B寝台に乗ってしまったら、現地で使うお金が少なくなってしまう。。。(なんともケチ臭い悩みではあるが)
そして遂に旅行当日を迎えたのでありました。
○6:10 多摩境発 京王相模原線 通勤快速 本八幡行き
明大前で乗り換え、新宿を経由して東京駅に到着。。。だが、時間失念。。。
東京駅でまず見たのは本日の指定席取得状況。
なんと!はやぶさは満席。あのグランクラスまで。
今日は平日だよなぁ。。。しかも木曜日だぞ。。。恐るべし『はやぶさ』効果!いや、それとも東日本パスの効果か?
ともあれ、少し早いですが、ホームに入る事に。乗車車両の列の一番前に陣取る事ができました。
席に荷物を置き先頭車両の所まで行ったはいいのですが、このE5系は駅撮りにするにはちょっと不便過ぎるくらい鼻が長い。鼻というよりはクチバシか?出発まで、時間がないので、さっさと切り上げて席に座る事に。
○はやぶさ401号(東京8:12→新青森11:44)
シートピッチはさほど変わらないような気がしますが、N700に比べて窓が大きいのは車窓好きとしてはウレシイ所です。そして、シートはヘッドレストが動くようで、これを頭の高さに合わせると快適快適。。。
思わずウトウトしてしまいます。だが、そこは我慢して車窓を眺めていると、行き違う他の新幹線の壁面にこちらの淡い緑の色が写って結構きれいかも!!
さらに言うなら、この新幹線やっぱり早い?と思うのは通過する駅の駅名表示が早すぎてみえない。。。(もしかして、老化現象の始まりか!)公称では300km運転らしいですが、どこの区間で300km出すのか判らないけど、自分の老化現象を無視したとすれば、確かに速い新幹線というのは体験できました。
そして、郡山あたりから、車窓に変化が現れてきた。住宅の屋根瓦が落ちて修復中の家がちらほらみえてきます。
もう震災から4ヶ月経過したが、震源から遠いこの辺りでも爪痕がのこっているという事は、今回の被害がとっても広範囲に及んでいる事を改めて認識させられました。
今回の新幹線で一番ビックリしたのは、福島を過ぎた辺りの減速区間(160kmくらいで走行してたのかな)のドンネル内で乗っている車両が緊急停止をかけたのです。随分長い時間の強い減速度(車内販売のワゴンが勝手に進んでしまっていた)と最後はカックンとまったく新幹線とは思えない程のショックで停止しました。
思わず、余震???と思ってしまった。周辺の人も同じような事を口にする人もいたり、ipadで震災情報を調べたりする人もいたり、一時騒然としかけたが、程なく車内アナウンスから緊急停止ボタンが押されました。現在安全を確認中ですと知らせがあった。原因が直ぐに解消したのか2〜3分で動き始め、再度アナウンスが入り、間違えて押してしまったとか。ひとまず安心なのと、新幹線の非常ブレーキ(緊急停止)を初めて体験したのはある意味貴重な経験でした。
仙台駅では報道でも何度かみた構内の天井が落ちた所でしたが、未だ完全修復はなっておらず至る所で工事途中でした。でも、この新幹線を震災後1〜2ヶ月程度で復旧させるパワーには驚かせさせられます。
盛岡を発車ごいよいよ終点新青森まで。
あ、そうそう、乗客は入れ替わり立ち代わりですが、常に満席の様相。ビジネス、観光と半々くらいでしょうか。これだけ乗ってくれれば『はやぶさ』としては現状成功と言えるのかな。3月までの終着駅の八戸もあっさり通過してしまい、途中の七戸十和田駅は気付けずじまい・・・。
○新青森駅
盛岡からはあっという間に新青森に着いてしまいました。
そして、駅を降りたら『新幹線はやぶさ』の撮影会となっていました。自分も負けじとグリーン車を撮影して(グランクラスは撮れませんでした。所員の皆さん是非乗車して写真付きレポートお願いします!!)
先頭車に向かうものの、そこは、韓流スターでも撮影するかの如く、年配の女性から親子ずれから、ビジネスマン!まで撮影してる様子。あまりの混雑にすぐに車庫に入れないようで、駅員さんも気が気で無い様子でしたが、無事に車庫へ入る事が出来たようです。。。
そして改札口を出ます。
ここから、まずは帰りの切符を確認せねばという事で、みどりの窓口へ直行です。
そして、連れない返事。。。『ゴロンとシートは満席です』『Bソロも満席ですね』?ぁ〜ぁぁぁぁ。。。今思えば、さっさと決断してBソロでもとっておけば良かったなぁ〜なんて思った所で後の祭り。諦めてB寝台を取りました。
そして、それまで何をするかと言うと、特に予定はなかったのですが、リゾートハイブリット車両乗れるなと思い、『リゾートあすなろ下北号』の切符を往復でとりました。大湊と言えば国鉄最後の日に訪れていらい行っていないので、どれだけ変わったかなと思いながら、噂のハイブリット車はどんなもんよっていう気持ちでした。
少し、時間があったので、新青森駅を散策。新幹線開業に賑わって駅のコンコースは多様な土産物、食事処があっていいなぁと思っていた所、駅弁が見当たらない。
思い起こせば新幹線の改札内には沢山あったなぁ。。。しまった。失敗という事で、青森駅へ向かう事にしました・・・。
○奥羽本線 普通(新青森12:20→青森 12:28)
すっかり北海道の玄関口が新青森に移ってしまった感じで、閑散とした駅が更に閑散としてしまった様子。
まずは駅弁探し。やはりありましたありました。
駅弁はやはり改札の外にもあった方がいいですね。しっかり調達する事ができました。『津軽海峡 かに いくら寿司』という事で1100円なるもの。これを『リゾートあすなろ』の中で食べようと言う事で、再び閑散としたホームへ向かいます。
でも、今お腹がすいているという事で駅の立ち食いソバやで食べる事に。新青森駅でも沢山ありましたが、あちらはお客さんが沢山いるので、他の人に任せる事にして、暑い日にも関わらず『山菜なめこソバ』400円をだべる事に。時間帯も丁度お昼過ぎだったので、1人が食べ始めると、少ないお客さんが来はじめる。不思議な現象ですね。それでも、3つホームがあるうちの1つしか営業していない模様で、さみしい限りではありますが、頑張って商売を続けて下さい。
リゾートあすなろに乗車する前に、特急が来るようなのでちょっと撮影しようと思っていたら、特急が続けて3本が到着する様子。さしずめ今の青森駅のゴールデンタイムとでも言うのでしょうか。
両数は少ないですが、やはりターミナル駅には嬉しい光景かなと勝手に思っています。