異民族主義 作:裏辺金好
むかし、むかしのこと・・。それは、おぞましいぐらい昔のこと・・・・。まだ、われらが主・ノー=キリスト様がお生まれになってないころの話です。ある所に、それはもう平和的で好戦的な民族「シロハタ族」なる遊牧定住民族がいました。シロハタ族といえば、皆様が高校のころ「愚民の歴史」の授業でお習いになったと思いますが、世界ではじめてトイレットペーパを開発した民族でございます。ですから、戦闘などでの宿営時でも、トイレにいったらお尻がふけたわけで気分がすっきり。ですからそれは他の国や民族にとって大きくしなやかなアドバンテージになり、彼らシロハタ族は、次々と敵対する他国・他の民族を滅ぼしていったのです。
さすがはお尻きれいパワーといえるでしょう。
そんなある日のこと、シロハタ族の脅威におびえるヨバイ帝国に1人の大人が生まれました。その男の名はフトッタ。なんと生後1ヶ月でヨバイの最高教育機関K.O.大学に合格を決め、ヨバイの救急車と畏怖されるようになりました。
当然、国王ヤバイ=ヨバイ94387897234世もそのことを聞きました。彼は、このことを聞くや否や、早速フトッタを呼ぶように下僕に命じました。こうして、2人は運命的な出会いを果たすことになるのでした。
「フトッタ様がお見えになられました。」
「おお、丁重にお迎えしろ」
フトッタは、実は直前まで王に会うのをためらっていました。このシロハタ族との緊迫した情勢の中、一介の庶民である自分を王がじきじきに呼ぶ・・・、それならば用件は王に会わずともわかることです。すなわち自分のような偉大なものが、国の元首たる王に拝謁し、ましてや自分ほど有能なものに国の大事を任せるとは滅相もないこと、そうフトッタは考えたのです。しかし結局、自分がどれほど力を持っているのかを試したい、その気持ちが打ち勝ちました。案外素朴な感情です。
そしてフトッタは王に拝謁しました。
「そのほう、よくぞ来てくれた。」
王は、威厳のある細い声でフトッタに言いました。王の年齢は98歳。ちなみに皇太子は80歳です。皇太孫は、先日61歳で崩御あそばされました。
「そなたも知っての通り、わが国は今、滅亡の黒ひげドカン危機一髪の状況下にある。まったく、この歳まで生きたのがわ
が身の不運。じゃが、わしの代でこの国を滅ぼしとうない。」
「ははっ。」
やはり、予想どおり・・・、とフトッタは気を引き締めました。
「そこでじゃ、生後1ヶ月でK.O.大学に合格を決めたそなたを見込んで願いがある。」
「ははははっ。」
いよいよフトッタは緊張してきました。そして私は王のためなら命を捨てる覚悟があります、とフトッタはふるえながら言いました。
「おお、そうか。ならば用件を言い渡す。よいな。」
「はっ!!」
「ファイナルアンサーか?」
「ファイナルアンサーです・・・・・・!」
緊迫した時間が流れる。王とフトッタの周りにいる数多くの衛兵たちも手に汗を握った・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・!!!!!!!!!!!!
チャンチャンチャチャーン。
王の密命を帯びたフトッタ。その瞳は何を見つめる。危険な任務をもろともせず、無事ヨバイの危機を彼は救えるのか。一方フトッタを見つめる女性の姿があった。彼女はフトッタに何を想うか・・。そしてついにシロハタ族の王が姿をあらわす。
注目のプレ最終回! 無敵艦隊「フィリップ3世」!
君は、海底に沈む・・・・。