通常はJ.S.バッハと書かれるこの人物は、ドイツの作曲家で、彼に限らず200年の間に50人以上の音楽家を輩出した、バッハ一族の一人。その中でも特に有名で、「音楽の父」「大バッハ」と呼ばれています。
9歳で母、10歳で父を亡くし、兄の下などで音楽を学びながら、多彩な音楽経験を経ます。そして宮廷音楽家として、多数の名曲を生み出しますが、どちらかと言えば生前はオルガンの演奏家・専門家として評価。1829年、メンデルスゾーンがマタイ受難曲をベルリンで公演したことをきっかけに大ブレークし、音楽界にとって無くてはならない存在となりました。
新約聖書「マタイによる福音書」の26、27章のキリストの受難を題材にした受難曲。ここではそのうち、第1曲目である「来たれ、娘たちよ、われとともに嘆け(Kommt,
ihr Tochter, helft mir klagen)」をご紹介。格好いいというより、とにかく荘厳。
こちらも同じ曲ですが、この動画の指揮者は、随分とゆっくりとした演奏をされていますが、この曲の場合はこれが相応しいかも・・・? 同じ曲でも、解釈の違いによって様々な味わい方があるのが、クラシック音楽の醍醐味です。
冒頭部分ばかりが有名ですが、全体を通して是非聴いていただきたいパイプオルガンの名曲。前半部のトッカータ、後半部(2分33秒から)のフーガともに圧巻としか言いようがありません。フーガというのは、最初に提示されたメロディーが、次々と形を変えて登場するもの。注意深く聴いてみてください。
この動画の場合、パイプオルガンそのものの美しさも見所の1つです。
それにしても、足まで使って何と演奏するのが大変な楽器!
こちらもパイプオルガンの名曲中の名曲。最初に登場するメロディーが低音部で再登場したり、高音部で登場したりと、まるで対話を繰り返すような雰囲気で次々と展開していきます。クラシック音楽に興味の無い方でも、学校の授業で一度聴いた後、すっかり病みつきになってしまった方も多いはず。
この動画の場合、比較的早いテンポで演奏されており、より圧倒的な雰囲気が感じられます。
2台のヴァイオリンを中心とした曲で、ここでは第1楽章をご紹介。ヴァイオリンの音色の美しさと共に、テンポよく進んでいくので非常に聴きやすい1曲です。