15.リーズ城
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さて、本日最大の目的地がこちらのリーズ城。前日に観光ガイドブックを見ながら行くことを決めるという、何とも行き当たりばったりな状態。数々の名城と比較して「それでもリーズ城にはかなわない」という貴族の言葉が残っているほど、美しい城だそうで。
城は目の前に見えるのですが、意外と遠回りして入口に向かうことになります。途中、クジャクが放し飼い・・・。
白いクジャクも発見!
そしてようやく入口に到着。
正面から入ることが出来る・・・わけではなく、裏口みたいなところに回ることに。
このリーズ城は長い歴史を誇る城で、数次にわたって増築されています。1つ上の写真に見える部分は右側が13世紀、橋の手前が15世紀、橋の部分が19世紀ということに。さらに時代をさかのぼれば、857年にリーズ家が木造の城を造ったのが発祥。1119年より要塞化するために石造りの城へと改築が始まり、1278年にイギリス国王のエドワード1世の手に渡って住居用の城となり、以後3世紀にわたって王族が所有。
16世紀末に貴族の手に渡り、以後はこのように増築を重ねながら、親族間で持ち主も変わっていきました。現在は財団によって管理されています。
さあ、いきなり酒樽の軍団に出会いますよ。ワクワク感が高まります。どんな城なのでしょう。
!!
・・・な、ナンダコレハ。女王の部屋というらしいのですが、お、おい・・・。
・・・。
ヘンリー8世の宴会場。城内でも最大の部屋です。
部屋の名称が「ヘンリー8世」としておきながら、この部屋自体は最後にこの城を所有したバリー夫人によって、完全に変更されているとか。紛らわしいなあ。
それにしても豪華な部屋です。この部屋は一見の価値ありですね。
通路。
セミナー室。またこのパターンか・・・、年末の装飾なのでしょうか、意味のわからん飾り物にはガッカリです。
ちなみにこの部屋、1978年にアメリカ、イスラエル、エジプトで結ばれたキャンプ・デービッド合意という中東和平に向けた合意の初期会談を行った場所だとか。
バリー夫人の部屋。う〜む、多少はまだましかなあ・・・。
ギャー!止めてください・・・もう。
アラゴンのカトリーヌ女王の部屋。・・・も、もうヤメテ!
おそらくクリスマスシーズンはこんな感じの装飾をするんでしょう。時期を選んで来た方が良いかもしれません。
1階に下ります。
黄色の応接間。
ソープ・ホールの部屋。
中国製の衝立がありました。17世紀のものだとか。
テーブルは昔のゲームですね。
図書室。様々な用途に使われていた部屋で、1926年までは食堂だったとか。1938年に17世紀後期風にデザインをしなおしたそうで、格調高い部屋になっています。
ぎっしりと詰まった本の数々。この雰囲気は凄く良いです。何だか、ようやくまともな部屋を見た気が・・・。
ダイニングルーム。
何と申しますか、せっかくの素材を見事にぶち壊して管理してくださっているようで、非常にがっかりでした。とは言え、外観は非常に美しく、また内装も細かく見れば見るものは非常に多いわけでして、来て良かったのは間違いありません。前述しましたが、この時期を避ければ、まともな状態で部屋が見られると思いますので、ぜひ誰か写真をください(笑)。
湖が凍っているんですね。晴れた日に、青々とした水の上に城が浮かんでいる姿は美しいと思います。
いまさらですが、こちらが1822年に増築された「新城」と呼ばれる部分です。
ちなみに中世の町並み再現したテーマパークが併設。う〜ん、中途半端で微妙でした。
そしてタクシーで、今度は行きとは別の駅へ。お腹がすいているのですが、食品は何も売っていません。近くも何もありません。
普通列車でアシュフォード駅へ。
形式写真も少し撮影してみます。連接車両で、1両あたりの長さは短いんですね。
ホームの様子。
ユーロスターに乗るためには、出国審査がありまして、手続きを済ませると専用の待合室に行けます。おかげさまで、ようやく食料にありつけました。イギリスにまで来て、ラマダン(日が出ているうちは食べ物を口にしないこと)とは・・・。
ホームに下りて、クラス395を撮影。格好いい車両ですなあ、さすが日立!
そして日もすっかり暮れた中、ユーロスターが入線してきました。
初のユーロスターに乗って、いよいよフランスへ向かいます。
あてがわれた指定席は、ちょうど向かい合わせになっている部分だったので、3人で向かい合って座ることが出来たのですが、車内はガラガラだったにもかかわらず、残り1席に雰囲気のよい年配の御夫人が。何だか申し訳なかったです。しかし、指定席のさばき方はどうなっているんだか・・・。
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