26.ヴェルサイユ宮殿その1
(前回はここをクリック)
それでは、これより本格的にヴェルサイユ宮殿の散策に入ります。・・・と、その前に西洋人のカップルに記念写真を撮ってくれと言われたので1枚撮影。てっきり、上写真の方向に向かって撮るのかと思いきや、反対側だったのは「?」でしたが・・・。
この旅行中、何度も人の記念写真を撮影する羽目になっていたので、西洋式の「はい、チーズ」も慣れましたぜ。「ワン、ツー、スリー」で良いようですね(勘違いだったらスミマセン)。
さて、ヴェルサイユ宮殿はルイ14世が建てさせたもので、着工から21年の歳月を経て1682年に完成。ルーブル宮から宮廷と政府機関をここに移しました。
中に入るといきなり礼拝堂!これだけでも、今まで見た数々の教会に匹敵する凄さです。
この王室礼拝堂は、1710年に完成したもの。あまり信仰に関心の無かったルイ14世ですが、1683年に王妃マリア・テレサが亡くなり、マントノン夫人と再婚すると、彼女の影響を受けて礼拝堂を造ることにしたのだそうです。王は基本的に2階の礼拝席に座り、1階では延臣たちがミサに参列。王が1階に下りるのは王子の婚礼など、大事な行事のときだけだったそうです。
数々のフランスゆかりの貴族(かな?)の彫像が並ぶ通路を進みます。
続いて、フランス王室に仕えた方々の肖像画が多数飾られた部屋をいくつも進みます。こちらは、ルイ13世の宰相を務めたリシュリュー枢機卿アルマン・ジャン・デュ・プレシ。
何やら凄い彫像・・・。
2階へ進みます。
ルイ14世の肖像画。
天井の高いこの部屋。写真左手を見ると・・・。
先ほどの礼拝堂の2階部分でした。
縦アングルで1枚。天井の美しさ、ため息が出てくるほどです。
そのほかの部屋も、この天井画!
ご覧下さいこの人の数。さすが世界を代表する観光名所です。
ヴェヌスの間。窪んだ所にある彫像は、ローマ皇帝に扮した青年ルイ14世の彫像というワレンによる作品です。
天井画は「神々と強大国を従わせるヴェヌス」。
さあ、この先が有名な鏡の間です!
部屋も凄いが人の数も凄い(笑)。
鏡の間は、全長73mで高さ13m。17面ものアーチ状の鏡と窓が向かい合い、54基ものクリスタル製のシャンデリアが並びます。通常は王が礼拝堂に赴くときに使用する通路で、かつては王の後ろを延臣たちがゾロゾロついていく風景が、日常的に展開されていたようです。
王妃の寝室。歴代の王妃が使用し、現在はマリー・アントワネットが使用した当時の姿に復元されています。ルイ14世以降、広く王室を公開することが義務付けられたため、彼女はここで公開出産まで行うことになったとか。多くの宮廷人がつめかけ、熱気で室内はむせ返るようになり、マリー・アントワネットは失神しかけたとか。見かねたルイ16世が窓を開け、以後は公開出産は取りやめになったそうです。
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