23.アムステルダム・ムイデルポールト駅で撮り鉄
正月明けは、まずはアムステルダム中央駅と、隣駅であるアムステルダム・ムイデルポールト駅で撮り鉄を行います。
アムステルダム中央駅に到着するインターシティダイレクト(InterCity Direct)
そしてアムステルダム中央駅から普通列車(スプリンター)に乗って、東隣のアムステルダム・ムイデルポールト駅に向かう途中、オランダ鉄道の車両基地を通ります。ここでは、黄色い大量の電気機関車(写真は1700形)が留置されていたほか・・・。
この日の午前中、撮り鉄タイムに充当したのは、コチラの車両が目当てでした。
これは、イタリアのアンサンブレーダ社が開発した、オランダ高速鉄道(オランダ鉄道が90%、KLMオランダ航空が10%出資した会社)の車両で、形式はV250形。フィーラ(Fyra)の列車愛称が与えられ、高速新線を250km/hで走行することによって、アムステルダム〜ブリュッセル間などの所要時間を短縮することを目的にしました。
当初は2007年にアンサンブレーダ社から引き渡しの予定でしたが、2009年にようやくオランダへ。その後、2012年12月9日に営業運転を開始しますが、故障のオンパレードで、2013年1月に運休が決定。5月に廃止が決まり、車両はこのように、絶賛放置中となっております。
さんざん納品が遅れた上に、故障だらけで僅か2ヶ月しか運転出来なかった高速列車。アンサンブレーダ社も、なかなかユニークな車両を開発したものですが、オランダ高速鉄道側もテスト走行中に、セキュリティシステムと鉄道の間のコミュニケーションの欠損、バッテリーのオーバーヒートや発火、天井の破損などを確認していたそうで、見切り発車もいいところです。
ともあれ殆どの鉄道ファンには撮影の機会がない車両になりそうなので、留置中の姿とはいえ、撮影ができてラッキーでした。
さて、アムステルダム・ムイデルポールト駅で少々撮り鉄を行います。アムステルダム中央駅方向のホーム先端は、架線柱が邪魔ではありますが、カーブで入線する列車が撮影できます。まずは、この旅行で随分と撮影の機会が多かった、ICE3。
オランダ鉄道の2階建て車両。落書きが・・・。
ちなみにこの駅では、アムステルダム中央駅方向の列車の後追い撮影に適しています。
普通列車(スプリンター)で運用される2600型(Sprinter Lighttrain)。
こちらも普通列車(スプリンター)で運用される2100型(Stadsgewestelijk Materieel 略してSGMm)。初期車は1975年から活躍しているので、結構な古豪です。もっとも、2003年から2006年にかけてリニューアルされているので、内外装ともに非常に綺麗になっています。日本で言えば、JR西日本の113系とか115系とかのリニューアルみたい?
さらに、1700形電気機関車牽引の客車列車も通過していきました。ちなみに1700形は、フランスのBB7200形電気機関車と同型。前面のゲンコツ型が特徴ですね。
途中、青い塗装の車両も。寝台車??
ひと通りの撮影を終え、アムステルダム中央駅へ。途中、今度は車庫の反対側を通るので、見てみると非常にレトロな車両が。落書きされているのが残念・・・。日本でも時折見られる落書きですが、その比は半端な差ではないですね。
こちらはMat '64型。犬の鼻に似た独特の前面形状から「ドッグノーズ」「ドッグヘッド」と呼ばれる、1964年登場の電車です。こう見えて最高速度は140km/h。今回の旅行で、これを撮影することも狙いだったのですが、留置中の姿をゲットするだけで精一杯。鉄道の撮影だけに徹すれば、どこかで撮影出来たのかもしれませんが、見るべき風景や歴史的建造物が多いですからねえ。
V250形の並び。
こちらは落書きがひどい・・・。
いい加減に次なる目的地へ向かうことにしますが、アムステルダム中央駅で2600型の入線を撮影。
また、電気機関車をメインに撮影。
そしてロッテルダムに向けて出発しますが、途中でもV250形が留置されていました。大量に導入してしまったようですが、ホント、この車両どうするのでしょう?
さて、アムステルダム中央駅からインターシティに乗車した我々は、ロッテルダム中央駅で普通列車に乗り換え、Rotterdam Lombardijen駅で下車。
駅前ではトラムが発着していました。
RETと書いてありますので、ロッテルダム電鉄の車両ですね。ハーグでも同社の車両を紹介しました。
広告なしのトラムも撮影完了。
そして、今回の旅行で初登場、バスで次なる目的地へ向かいます。上写真のバスを運行しているのは、アリーヴァという会社で、イギリス・サンダーランドを拠点に、ドイツ、デンマーク、スウェーデン、イタリア、スペイン、オランダ、ポルトガル等で公共交通機関の運行を行っています。こういうスケールの大きさは、日本と違いますねえ。
日本では、県を跨いで路線バスを運行することさえ、あまり例は多くないですし。
途中までは路面電車(・・・と言っても専用軌道ですが)と並走でございます。