養老鉄道7700系
東急時代の姿をベースにアクセントカラーを緑にした、養老鉄道オリジナルカラーである「緑歌舞伎」塗装となったTQ12編成。
(写真:養老線 大垣駅/撮影:ネオン)
●基本データ
デビュー年:1963(昭和38)年養老鉄道デビュー年:2019(平成31)年
主な運転区間:養老線
●90年近く運用予定?新たな主力車両
養老鉄道が運用している600系が、古いもので経年が50年程度となり老朽化が著しいことから、東急池上線で活躍した7700系を導入したもの。東急グループの東急テクノシステムから、養老鉄道の車両を保有する養老線管理機構が2両編成×3本、3両編成×3本の計15両を購入し、2019(平成31)年4月27日から順次、運転を開始している。養老鉄道で運転を開始するにあたり、近鉄の塩浜検修車庫で改装。3両編成の中間車の片側には転換クロスシートが8席設置されている。また、座席モケットの交換、車いすスペースの設置や、先頭車に運賃箱と運賃表示器が設置されている。外観面では先頭車に排障器(スカート)が設置されたことも、東急時代との違い。
なお、東急7700系は1962(昭和37)年に登場した日本の鉄道初となるオールステンレス車両7000系を、1987(昭和62)年から1991(平成3)年にかけて大幅に更新したもの。車体以外、足回りや電装品、内装など総取り換えされている。
養老鉄道では1963(昭和38)年以降に製造された車両の譲渡を受けているが、今後、30年程度の使用を予定しているとのことで、車体は90年近い活躍となりそうである。
●カラーバリエーション
東急時代と変わらぬ塗装のTQ03編成。
(写真:養老線 大垣駅/撮影:ネオン)
緑帯となっているTQ06編成。
(写真:養老線 大垣〜室/撮影:リン)