富山地方鉄道16010形
西武時代の雰囲気を色濃く残す16010形。
(写真:本線 新黒部〜舌山/撮影:裏辺金好)
●基本データ
デビュー年:1969(昭和44)年 /富山地方鉄道デビュー年:1995(平成7)年主な運転区間:本線、立山線、不二越、上滝線
●西武レッドアロー、ここに健在
レッドアローの愛称で親しまれた、西武鉄道の特急型車両5000系(1969(昭和44)年製造)を、1995(平成7)年から1996(平成8)年にかけて3両編成×2編成導入し、JR485系の機器などと組み合わせた車両。主に、うなづき号、アルペン号などの特急電車に運用しているが、各駅停車にも投入されることもあり、幅広く運用中。しかし、乗客の減少により2両編成へと縮小されワンマン化された。現在でも西武時代と同じ塗装で活躍し、懐かしいと思う人、観光に来て「あれ?」と思う人はかなり多いであろう。ちなみにこの16100形導入をもって、道線車両の冷房化100%を達成している。
その後、大きな動きは無かったが2011(平成23)年12月に、第2編成が観光列車「アルプスエキスプレス」として水戸岡鋭治氏のデザインで内外装をリニューアル。
土日祝日は中間付随車を再び組み、3両編成で運行。この中間付随車はソファー、子供用ハイデッキシート、コンパートメントシート、外向きテーブル付きシート、飲食販売コーナーを設置するなど、大掛かりな改造が施されている。なお、外観は水戸岡さんらしく文字によるロゴが入れられたが、塗装そのものは西武時代のままである。
アルプスエキスプレスについては、別ページにて特集しているので詳細はそちらを参照。
●ギャラリー
「アルプスエキスプレス」に改造される前の第2編成。
(写真:本線 電鉄富山駅/撮影:裏辺金好)
アルプスエキスプレス用リニューアル車と非リニューアル車の並び。
(写真:本線 上市駅/撮影:ネオン)
●車内の様子
(撮影:裏辺金好)