10.セント・ポール大聖堂と王立裁判所周辺

(前回はここをクリック)
 同行する味野さんが「ここだけは絶対に見ておきたい」とお勧めする、セント・ポール大聖堂に到着しました。上写真は大聖堂の側面ですが、もうこの段階で壮麗さに度肝を抜かれました。このバロック様式の建物は、1666年のロンドン大火の後に、建築家クリストファー・レンによって1710年に再建されたものです。いやはや、クリストファー・レンはロンドンの建築を実に幅広く手がけていますね。この旅行のお陰で、クリストファー・レンの名前をしっかり覚えることになりました。

 正面に回って撮影。1階、そして2階部分の高さが凄い・・・。ちなみにセント・ポール大聖堂はイギリス国教会の大聖堂。1981年にはチャールズ王太子とダイアナ元妃の結婚式が行われたことでも知られています。

 内部の撮影は禁止でしたので、この壮麗さを私の写真ではお見せすることは出来ないのが残念です。ただし、海外のサイトでバーチャルツアーが出来ますので、是非以下のリンク先からご覧下さい。
 http://www.sphericalimages.com/stpauls/virtual_tour.htm
 上下左右に始点を自由に切り替えられますので、ぜひ天井の高さを感じていただけますと・・・。見ていただけるとお分かりになると思いますが、内装の壮麗さはもちろん、本当に空間の使い方が素晴らしい建築で、じっくりと時間をとって内部を見学させていただきました。

 昨日のウエストミンスター大聖堂も感動しましたが、こちらはその上を軽く超えて行く素晴らしさ。ロンドン訪問の際には、まずはウエストミンスター大聖堂に驚いてから、このセント・ポール大聖堂や、ウエストミンスター寺院などを見られることをお勧めします。

 なお、味野さんの希望で、このドーム部分に向けて螺旋階段を延々と登ることに・・・。なんとフロアから85mもあるそうで、あ、足が・・・。登るだけならいいですよ、降りなきゃいけませんからね(笑)。

 こちらがセント・ポール大聖堂から周囲を見た風景。晴れていれば、素晴らしい風景だったと思うのですが、ちょっと残念。写真手前の2本の搭は、セント・ポール大聖堂のもの。そうです、正面の搭より高い部分に来ております。

 下界には、こんな広場もありました(笑)。

 昨日、鉄道に乗った駅も見えます。

 300mm望遠の威力を見よ(笑)。こんな急カーブを列車が走ります。こ、これは萌え・・・。
 物凄く足に疲れが来ましたが、それだけの価値はありました。ひたすら建物の外観だけ見ていても仕方がありませんので、味野さんのお陰で非常に良い経験になりました。

 続いてフリート・ストリートを歩きながら、ビッグベン方面へ向かいます。この辺りは1500年に初の新聞社が設立されて以来、出版社や新聞社が立ち並ぶようになり、「インクの街」と呼ばれていたそうです。


 現在、新聞社はドックランズやサウス・バンクに多くが移転してしまったそうですが・・・。


 ここで、ちょうど昼飯を食べるのにふさわしい時間に。普段の私の場合、ラマダンと自嘲するように日中はとことん観光に費やし、食事をカットすることが多いのですが、ここで「ワサビ」という寿司のファーストフード店を発見。


 宿泊しているホテルの近くにもあり、チェーン店のようなのですが、明るい内装であることもあって、ちょっと気になっていました。

個人的に御飯を補給しないと、どうも調子が出ないので、さっそく入店。


 私と味野さんが購入したのは、こちら。約1000円でこのボリュームです。そして、カリフォルニアロールを除けば、日本と変わらない寿司ネタです。


 で、味ですが美味しいお寿司でした。カリフォルニアロールもアボガドが絶妙な味に仕上げてくれており、これは海外で流行するわけです。日本に帰ってからも食べてみたいですね。大満足☆


 セント・ポール大聖堂の遠景を改めてみます。この上に登ったのか・・・。
 周囲の風景。

 キングス・カレッジ・ロンドン(King’s College London, KCL)。テムズ川沿いに4つのキャンパスがあるそうで、ここはその1つ。超有名大学のようです。

 そして、レトロなロンドン・バスに遭遇。

 それから歩き出しますと何やら、壮麗な建築が見えてきましたよ・・・。

 これは1862年に完成した、王立裁判所。ゴシック様式の壮麗な建築で、これは威厳たっぷりです。

個人的にロンドンの中で最も感動した建築です(セントポール大聖堂も凄かったですが)。時間の都合で内部の見学は省略せざるを得ませんでしたが、またロンドンに行く機会があれば、今度は内部を見ておきたいものです。


 入り口もこの壮麗さ。

 も、もう1枚・・・!東西に140メートル、南北に140メートル、高さ75メートルという規模だとか。

 さらにもう1枚・・・。

 それから、こんなアパートの中を進んで行き・・・。

 ちょっと路地を入ったところにあるのが、テンプル教会。元々は1185年、テンプル騎士団が聖地エルサレムの教会をヒントに本拠地として建てた、ロマネスク様式の教会。


 ちなみにテンプル騎士団は、1118年に生地エルサレムへの巡礼者を保護する目的で設立され、次第に各地に領土を持つように。これに危険を覚えたフランス国王フィリップ4世によって、陰謀をかけられて1307年に解散させられました。


 続いてセント・クレメンツ・ディンズ教会を撮影します。

 反対側はこんな感じ。

 そしてサマセット・ハウスの外観を見学。
 これは、エドワード6世(位 1547〜53年)の時代に実権を握ったサマセット公爵が自らの住まいとして建てたもの。

この規模、どれほどの権力を持っていたのかよくわかりますね。もっとも、やりすぎてしまったようで、後に陰謀の罪で処刑されたそうですが・・・。


 なお、冬には噴水の池がスケートリンクになり、このように多くの人でにぎわっています。


 そしてナショナルギャラリー方向へ歩きます。

 何やら高級そうなホテル。

 サヴォイホテル ロンドン。控えめな雰囲気の玄関ですが、超高級ホテルだとか。

 引き続き歩きます。ええ、今日はロンドンを徹底的に歩くのです(笑)。

 チャリング・クロス駅。前日にグリニッジへ向かうために列車に乗った駅ですが、駅舎を撮影したのは今日が初めてです。正面は重厚でレトロな駅舎ですね。