11.ナショナルギャラリーとロンドンの官庁街

(前回はここをクリック)
 続いて初日の夜に見たナショナルギャラリーの外観だけ見学。時間の都合で、ロンドン滞在中にここの展示物が見られなかったのは少々残念でした。

 ナショナルギャラリーの正面には、ネルソン提督の像があります。人物像が大好きなヨーロッパですが、これは特に高いですね。

 そしてナショナルギャラリーの西側、この壮麗な門はアドミラルティ・アーチ。1911年に建てられたもので、バッキンガム宮殿に続く大通り、ザ・マルの入り口として堂々たる構え。3つの入り口のうち、真ん中は国王専用口です。


 ちなみに名前の由来は、隣に海軍省(アドミラルティ)があることから。


 というわけで、こちらが旧海軍省。

 ここで不思議な乗り物を発見。秩父路号さんによると、水陸両用バスだそうです。

 ナショナルギャラリーを振り返って撮影。

 引き続きホワイトホール通りを南下。ここからは官庁街エリア。実は我々、金融の中心、司法の中心、政治の中心と見ていることに。先ほどの王立裁判所の位置、まさに金融と政治の中間に建っていたんですね。公正中立という意味だそうです。

 何かは知りませんが、とりあえず撮影。

 その隣の建築も凄い。・・・一体、何の建物なのやら。

 ケンブリッジ公のジョージ・ウィリアム・フレデリック・チャールズ(1819〜1904年)の銅像。1856年から1895年の長期にわたってイギリス陸海軍の最高司令官を務め、王族ながらも名誉職に退くことを良しとせず、クリミア戦争に従軍したり、結婚も王室結婚令に基づく政略結婚を拒否して女優と結婚し、王位継承権及び公位継承権を放棄するなど、型破りな王族だったそうです。

 この原稿を書くに当たって初めて知りました。やはり、今まで注目しなかったところに目が行くのは面白いなあ。ちなみにケンブリッジ公の称号は、2011年4月29日にウィリアム王子の結婚に伴い贈られて復活しています。

 さて、こちらは旧海軍省のほぼ隣にあるホース・ガース。近衛騎兵連隊の司令部です。

 入口の両サイドには近衛兵がいて大人気。10時から16時までいるそうで、バッキンガム宮殿同様、午前11時に交代の儀式が行われるそうです。見たかった・・・。


 内部にちょっと入ってみます。

 背後からホース・ガースを見た風景。馬が歩くためでしょう、広い空間が広がっています。

 隣には先ほど見た旧海軍省の建物が見えます。入り口は地味な印象でしたが、こちらから見ると東京駅も真っ青の壮麗な建築。凄いなあ・・・。

 ホース・ガースの向かい側がバンケティング・ハウス。
 元々はヘンリー8世が建てさせた部屋数約2000のホワイトホール宮殿の一部で、後に火災によって宮殿の大半を失う中で残った部分。祝宴の場として使われたそうです。 ちなみに清教徒革命(ピューリタン革命)時、国王の座を追われたチャールズ1世は、ここの窓(現在はふさがれて壁)を通って断頭台に上り、処刑されたそうです。

 銅像だらけのロンドン。こちらはスペンサー・コンプトン(1833年〜1908年)という人で、第8代のDevonshire公らしいのですが、英語のウィキペディアを見ても載っていませんでした。同姓同名は何人かいるのですが・・・。

 こちらはイギリス外務省。写真右手に人が多数詰め掛けていますが、これは・・・?

 そう、この奥の黒い建物が首相公邸なのです。ずいぶんとひっそりとした雰囲気。首相官邸と外務省の間の細い路地に面しています。路地の入口からしか撮影できませんが、観光客には大人気のゾーン。翌朝のニュースで、早速公邸を出るキャメロン首相の姿が映し出されたので、ちょっと感動しました。

 周辺の風景。左から外務省(英連邦省)+首相公邸の路地+首相官邸という並び。その隣が、先ほど見たホース・ガースですが写真には写っていませんね。

 財務省。日本で財務省がこんな建物だったら、どれだけ叩かれることか(笑)。

 そしてビッグベンでおなじみ国会議事堂。
 現在の建物は、ここにあったウエストミンスター宮殿が焼失した後に建てられたもので、1852年に完成しました。 部屋数は1000、廊下の総延長3.2km、総面積3万3000k平方m。


 ちなみに時計台であるビッグベンは1859年の完成。高さ95mで、名称の由来は建設責任者のベンジャミン・ホール郷に由来する説と、19世紀後半の名ボクサーのベン・カウントに由来する説の2つがあるそうです。


 凹凸が凄い建築でして、角度によってはこんな雰囲気で撮影が出来ます。

 国会議事堂の隣にあるロンドン橋を渡り、テムズ川の対岸へ。こちらは大観覧車であるビッグ・アイ。天気がよければ、ここから国会議事堂を見下ろしてみたかったのですが・・・。

 せめて対岸からの風景を撮影。一部修復中なのが残念ですが、これだけの建物である以上、常に補修のオンパレードではないでしょうか。

 旧ロンドン市庁舎を撮影。現在はロンドン水族館やホテルが入っています。

 対岸から改めて国会議事堂を撮影。

 誰?

 ああ、もう一人加わってしまった・・・。所長、お腹の具合が今のところ良いので絶好調です。

 それからテムズ川沿いに南下し、 カンタベリー大主教の公邸であるランベス宮殿と庭園博物館の外観を撮影。

 再びテムズ川を渡って国会議事堂方向に戻ります。途中、セント・ジョンズ・スミス・スクエアという空間で、綺麗な建築を撮影。

 戻ってきました国会議事堂。この角度で撮影される方は、あまり多くないはず。

 撮影する方向によって様々な表情を見せてくれます。

 そして、我々の旅行から約4ヵ月後に、ウイリアム王子が結婚式を挙げたウエストミンスター寺院。

 内部の撮影は禁止なので、中庭の写真ぐらいしか撮影していませんが、いやはや・・・こりゃまた凄かった。とにかく天井が高い高い・・・。

 向かい側に建つ建物も、何だか凄いのですが名称は不明でした。
 さて、今度はタクシーで大英博物館に行きますぞ。