イノトランス2012〜事業用車両・貨物車編〜


 鉄道といえば旅客列車や機関車が注目されがちですが、保線用の車両など鉄道を運行するにあたって無くてはならない車両達は影の役者といえるでしょう。貨物車も鉄道での大量物資輸送を可能にし、運搬業者にとって重要な存在です。これらの車両も日々進化を遂げており、イノトランスではその最新進化系を展示しています。

 まずは、オーストリアのリンズィンガー(Linsinger)のMG31型レール削正車。レール削正車とは、鉄道においてレール頭部の形状を適切に保つため、レール頭部を削る作業に使用される車両である(Wikiより)。研削加工機などが計8機備わっていて、高速線の保線にむいているとのこと。イノトランスでデビューしたばかりで、まだ発注先は見つかっていません。

しかし保線車両がこれほどかっこいいとは思ってもみなかったです。

 ドイツのフォスロ(Vossloh)のHSG2.0(High Speed Grinding、高速レール削正車の意)。従来のレール削正車が作業をする際には10km/hまでの低速で表面を2mmの深さまで削り、路線閉鎖が前提となっています。このHSGのコンセプトは頻繁に高速でレールを削り、路線閉鎖するほどの補修作業を無くす事です。最大100km/hで削正作業ができて、日常のダイヤに保線作業を組み込む事ができるのが最大の売りとなっています。
 現在ドイツ鉄道が使用していて、最大80km/hで作業を行っています。ちないにこの車両は無動力なので、作業時は機関車が牽引して走ります。

レールを削る機械達。

 こちらはダイムラーがメルセデス・ベンツブランドで製造、販売するウニモグ(Unimog)U400型。多目的作業用自動車であり、軍事用、消防用、雪かき用、農業用など様々な亜種が存在するが、イノトランスで展示されているのは保線用の軌陸車。

別タイプのウニモグ。

VTG社が保有する穀物輸送用の新型ホッパ車。

エナコン社(Enercon)のホッパ車。

展示されていた有蓋車。

コンテナを積んだ長物車。

■ 以下、車両の種別ごとに御紹介

▲電車・気動車編
▲機関車編
▲LRT編
 
▲事業用車両・貨物車編 ▲おまけ  

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