○イギリス空軍博物館(RAF博物館)〜バトル・オブ・ブリテン・ホール〜


 こちらがバトル・オブ・ブリテン・ホール。バトル・オブ・ブリテンとは、1940年7月10日〜10月31日にかけて、ドイツ空軍とイギリス空軍がイギリス上空とドーバー海峡で交戦したもの。これは、ドイツがイギリス本土上陸作戦の前哨戦として、制空権を手に入れようと戦いを挑んだもので、結果はイギリス空軍の勝利。ドイツはその後も攻撃を続けますが、イギリス本土侵攻は諦めざるを得ませんでした。
 この建物はイギリスにとって歴史的勝利となった、この戦いを記念した展示が中心です。


ユンカースJu-87G
大戦前半で活躍したドイツの急降下爆撃機。
制空権がない空ではまともに戦えないため、戦争後半では東部戦線しか活躍の場がなくなった。

ショート・サンダーランドMR5
戦時中に偵察爆撃機として活躍した飛行艇。意外と武装が豊富で、ドイツ軍は「空飛ぶハリネズミ」とあだ名をつけた。
朝鮮戦争でもパトロール機として使われ、日本の基地を本拠地としていた。

ショート・サンダーランドMR5
サンダーランドは内部が見学可能。かなり狭いです。

V-1
通称ドゥードルバグ。ドイツ軍の報復兵器第1号。
弾道にエンジンが付いたもので、命中精度も信頼できず、多くは連合軍の戦闘機に撃墜された。

V-2ロケット
ドイツ軍の報復兵器第2号。連合軍の主要都市や重要軍事施設に向かって計3000以上もロケットが発車された。
マッハ4で飛び迎撃することもできず、命中精度もそこそこだったため、イギリス本土に大きい被害を与えた。

スーパーマリン・シーガルMkV
主に救助機として使用された水陸両用機。ベイルアウトしたパイロットを多く助けた。

ウェストランド・ライサンダーMkIII
優れたSTOL機で、野戦飛行場での運用に適していた。主な使用は沿岸パトロールと軽人員輸送だった。

フィアットCR42ファルコ
大戦で使用された数少ない複葉機。しかし武装が貧弱という弱点を抱えていた。

メッサーシュミットBf-109E
機動性は非常に優れていたが、武装不足が問題で、スピットファイア相手に苦戦した。

ホーカー・ハリケーンMk I
 ハリケーンはバトル・オブ・ブリテンだけでなく、太平洋戦線にも投入され、日本の戦闘機とも戦った。

ユンカースJu-88R
ルフトヴァッフェの主力軽爆撃機で、主に夜間戦闘爆撃機として使用。さりげなくエンジン下部にはBMWのロゴが貼ってある。

ブリストル・ブレニムMk IV
RAFの軽爆撃機で、1940年ごろにドイツ軍の配下にあったフランス沿岸の施設を攻撃した。

グロスター・グラジェーターMk I
1939年ごろ戦線に投入されたが、複葉機だけあって、ドイツ軍の優れた戦闘機には太刀打ちできずに木っ端微塵にされた。

メッサーシュミットBf-110G
大戦の序盤では護衛戦闘機として運用されたが、後ほど夜間戦闘爆撃機としての任務が適切だとみなされた。

スーパーマリン・スピットファイアMk I
伝説的な戦闘機のオリジナル。


ここにもカフェが備わっている。本館のカフェより少し本格的。
ここでは「スピットファイア」というブランドのビールも売っているので、興味のある方、ファンの方は是非お試しあれ。

○見たいエリアを選択してください。
▲屋外展示 マイルストーンズ・オブ・フライト ▲ボマー・ホール ▲ヒストリック・ハンガーズ
   
バトル・オブ・ブリテン・ホール ▲グラハム・ホワイト工場